
何だかんだ言っても、やはりみんな幸福な生活を望んでいるのではないでしょうか。そのために、日々生活し、活動し、出逢いなどなど行っています。日常の生活で感じた事、実際に経験したことなど、徒然のままに、記録してみます。
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2025年11月7日金曜日
「リメンバー・パールハーバー」『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より
「リメンバー・パールハーバー」
ハワイ攻撃もアメリカに与えた影響は大きかったのですが、アメリカ政府は日本軍によるハワイ攻撃はシナリオの範囲内でしたからイギリスのウィストン・チャーチル首相が受けたような精神的なショックはなかったと考えられます。
しかし、国民に戦争を始める口実を与えたことは確実で、アメリカの自作自演ではありましたが、「リメンバー・パールハーバー」という合い言葉はその後の日本との戦争に大きな役割を果たしました。
アメリカが常に使う手段に「リメンバー」があると、ある思想家が書いていますが、前述したように、西部に進出するときのアラモ(故意に守備隊を全滅させる)、スペインとの戦争のメリー号(アメリカが自分で爆沈)、日本とではパールハーバー(誘導作戦)、そしてそれは第二次世界大戦後もベトナム戦争でのトンキン湾事件(完全な作りもの)、サダム・フセイン大統領との戦争のときの「大量破壊兵器」(アメリカのでっち上げ)などへ続きます。
日本のハワイ攻撃は成功したと言われています。確かに太平洋のアメリカ海軍の多くに打撃を与えました。しかし、それは決定的ではなかったのです。
日本の航空母艦から発信した攻撃隊は、第一波、第二波とほぽその任務を完璧にこなして、ハワイのアメリカ軍基地を破壊しましたが、第三波を出さなかったので、燃料タンクなど基地の継続的な使用ができなくなるまでは叩きませんでした。
また、すでに書きましたが、アメリカは日本の急襲を予想して機動部隊(空母と艦載機を主力とするハルゼー将軍の部隊)を退避させていましたので、機動部隊も無傷で残りました。
後にこの二つのことが日本海軍にとって大きな打撃となりました。仮にハワイ急襲で基地を当分の間、使えなくなるまで破壊し、さらに戦艦大和なども動員して機動部隊を撃滅しておけば、アメリカは太平洋方面の海軍と基地を一度に失うので反撃をするのには数年を要したでしょう。
一気にハワイの奇襲をするというぐらいの素晴らしい作戦を持っていた日本ですが、海軍内部にはすでに責任を避ける「官僚的」な雰囲気もあり、もう一つ「腰が引けた状態」だったのです。
このことはマレー方面での作戦も同じでした。確かに、シンガポールのイギリス要塞を陥落させ、イギリス東洋艦隊旗艦を撃沈したことは世界に大きな影響を与えましたが、戦闘としてはそれで終わりました。
しかし、もし日本軍がシンガポール要塞から直接、インド洋を渡ってインドのイギリス軍を攻めて徹底的に破壊することができたら、ナチス・ドイツと戦っているイギリスは大きな痛手を受け、戦争を継続する意思を失っていた可能性があります。
ここでこのようなことを書いたのは、日本では大東亜戦争は無謀な戦争であり、白人の主要国を相手にして勝つはずがないと言われていますが、戦闘を詳細に見ると「もう一歩だった」という感じがするからです。
少なくとも緒戦で、第三波を出し(計画にあった)、ハワイのアメリカ軍基地を叩けるだけ叩いておけばアメリカの実質的な参戦はかなり遅れました。
ハワイで撃沈されたアメリカの軍艦は日本の大本営発表では8隻でしたが、沈んだ8隻のうち、6隻は引き上げられて戦闘に復帰しているので、実質的にアメリカが失った戦艦は2隻に止まりました。また、日本軍の攻撃が主として艦艇に向けられたので、将校や兵の犠牲が少なかったこと、燃料とその設備が破壊されなかったことも日本がハワイ攻撃の成果を活かすことができなかった理由の一つです。
また、日本の連合艦隊がハワイを急襲したことについて「宣戦布告がない急襲」と言われていますが、当時の状況では日本軍がいつ攻撃にでるかはわからない状態でした。
すでにイギリスはヨーロッパから海軍の旗艦をシンガポールにまわして防衛を強化していましたし、日本軍は仏印に進出していたのですから、開戦が目の前に来ていることは誰もがわかることでした。まさに武者小路実篤のような文学者ですら「とうとうやったか!」という感想を持つほどです。
だからといって、簡単にハワイを奇襲できるということはあり得ません。ハワイを奇襲したのは日本の艦船で、その速度は時速で約50キロ。それに対してアメリカ軍の偵察機の時速は300キロ程度ですから、仮にハワイのアメリカ軍が十分な警戒をしていたら、日本の連合艦隊が偵察機をかいくぐってハワイに接近することはできませんでした。
さらにアメリカは日本の暗号を解読していたのですし、政府間の交渉も決裂して日本が宣戦布告をする直前であることも認識していました。「宣戦布告をせずにハワイを奇襲した」と言われますが、もともと宣戦布告というのは開戦直前に行うので、日本が宣戦布告(アメリカ大使館員がアメリカ政府に宣戦布告の書類を手渡す)のあと、直ちに攻撃するのですから奇襲と変わらないのです。
このように「ハワイ奇襲」は論理的にはあり得ないことで、特に仏印進駐、アメリカでの日米交渉、マレー作戦などとハワイ奇襲はあまりに論理的整合性がないのです。それは紛れもなく、「日本軍にハワイを奇襲させ、それを理由に全面開戦する」というアメリカの常套手段だったのです。

『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016) 『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より R0720251107

『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016) 『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より R0720251107
R071107(金)午前9時50分配信開始 【ニッポンジャーナル】浜田聡と内藤陽介が最新ニュースを解説!
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2025年11月6日木曜日
世界が驚いた、日本軍の強さ『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より
世界が驚いた、日本軍の強さ
プリンス・オブ・ウェールズとレパルスを中心とするイギリス東洋艦隊はシンガポールを出て、日本軍が敷設した魚雷を避けつつ東に向かいましたが、その艦隊を日本の偵察機は必死になって捜索していました。
日露戦争のときに、バルチック艦隊がはるばる北海を出て大西洋を回航し、いよいよ日本近海に来たときにも日本の偵察船が必死になってバルチック艦隊の捜索を行い、遥か彼方の海上を航行する艦隊を発見、それが日本海海戦の圧倒的な勝利の―つの要因になりました。
マレー沖海戦では航空隊の偵察機がイギリス東洋艦隊を発見、直ちにベトナムの基地から日本の雷撃機、水平爆撃機が出撃して東洋艦隊の上空に達して爆撃を開始します。
ゆっくり海上を航行する戦艦を上空から水平爆撃するのですから、爆弾は簡単に命中するように思いますが、なにしろ上空3000メートルぐらいから豆粒のように見える戦艦の甲板をめがけて「エイヤッ!」とばかりに勘を頼りに引き金を引くのですから、ほとんどの爆弾は海に落下してしまいます。つまり当時の爆撃では、戦艦に当たるのは一種の幸運であったのです。
でも、武運は日本に傾き、500キロ、800キロという大型爆弾が巨大な二隻の戦艦に当たり、最初にレパルス、次にプリンス・オブ・ウェールズが撃沈されてしまったのです。
東洋の小さな国が独力で製造した小さい航空機が、七つの海を支配した大英帝国の旗艦、不沈艦と言われた戦艦を二隻とも短時間で撃沈したのですから、攻撃した日本軍もビックリしましたし、それ以上にイギリスが衝撃を受けました。
プリンス・オブ・ウェールズが撃沈されたという報に接した当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルはしばらく絶句し、その後、自室に引きこもったと伝えられています。
イギリス東洋艦隊の旗艦の撃沈と、それに続くイギリスのシンガポール大要塞の陥落は世界に大きな衝撃を与えます。そしてそのイギリス軍の降伏交渉に臨んだ山下奉文大将の威厳のある態度が、当時の白人に与えた影響ははかり知れないものがあります。
ヴァスコ・ダ・ガマがアフリカ南端の喜望峰をまわり、インドに到達したのが1498年ですから、それから452年後、イギリスにコテンパンに負け続けていたアジア民族が初めてイギリスに本格的な戦闘を海と陸で行い、いずれも大勝利をおさめたのです。
「信じられない事実」が目の前で現実のものになったのです。特に、マレー軍司令官の山下が、小さくなって頭を下げるイギリス司令官の前で、「降伏するのか、しないのか」と迫っている写真もこの衝撃をさらに大きいものにしました。
後に、山下将軍が連合軍により絞首刑にされたのも、戦後の1948年に開催されたロンドンオリンピックに日本の参加が認められなかったのも、いずれもマレー作戦で敗北した衝撃があまりに大きかったので、イギリスもアメリカもフェアな態度を取れなかったことを示しています。

『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016) 『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より R0720251106

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R071106(木)午前9時50分配信開始 【ニッポンジャーナル】上念司と丸山穂高が最新ニュースを解説!
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