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2023年11月8日水曜日

飽食と腹八分目の科学

飽食と腹八分目の科学 さらに哺乳動物のラットの場合では、栄養を特に制限しない「自由食」のときの平均寿命が二三カ月なのに対して、「制限食」のもとで飼育した場合には、平均寿命は三三カ月のび、その中でも一番長く生きたラットは実に二倍と報告されています。

左図下にはマウスの栄養と生存曲線を示しましたが、栄養を普通に与えているマウスに対して、カロリーを制限したマウスの生存率は明らかに長いことがよく判ります。人間でいえば普通の人が八〇歳の寿命なら一二〇歳も生きることができるということになるのですから、本当にすごい差があるものだと駕きます。 実は、栄養を制限するとマ ウスの寿命がのびることが発見されたのはかなり前のことで、アメリカ人のマッケイ博士が今から六五年前に見いだしました。その後、多くの実験が行われて、今では様々な動物に対する「制限食」の効果がはっきりと認められています。ところで、一口に「制限食」といっても餌のやり方は難しいようです。人間と違ってマウスやラットは口をききませんし、体が小さく活動が活発、代謝も盛んであることもあって、あまり食事を制限すると弱ってしまいます。毎食、キチンと食事の量を制限するのはとても大変です。そこで、制限食の実験のなかでは単に餌をやる頻度を減らしたりするような相当、乱暴な実験も目につきます。 そのような難しさはありますが、かなり精密な制限食の実験では、自由食の約八〇パーセント程度の食事を与えているときが一番良い成績を収めています。まさに、「腹八分目」ということでしょうか。 この研究では平均寿命の他に重要な研究テーマがあります。それは、制限食の動物が単に平均寿命がのびるだけなのか、体の機能や頭も老化しないのかということです。単に平均寿命がのびるだけで、後半生は体の機能が衰えて生きているだけ、というのでは制限食の持つ意味が薄れるからです。そこで、研究の中から、二、三の例を示します。 まず、自由食と制限食のラットに「記憶力試験」をした結果を示します。

■::3月齢ラット(若い) □:11月齢ラット  ▲:25月齢ラット(老い) 左図は少しややこしいグラフですが、何を示しているかというと、自由食のラットは歳をとり、二五月齢になると頭がボケてきて覚えられなくなり、間違いが多くなることを示しています。上のグラフで黒三角の上の線が他の線と離れて上にあるのがそれを示しています。ラットの二五月齢というと人間では七〇歳程度ですので、すこし頭がボケて、間違いが増えるのも当然かもしれません。それに対して制限食のラットは二五月齢になっても記憶力は若い頃とほとんど同じです。

■::3月齢ラット(若い) □:11月齢ラット  ▲:25月齢ラット(老い)

このように、食事を制限すると頭の衰えも少なくなるとともに、体の抵抗力も衰えないようです。その実験として免疫力を測定した例を一二五頁に示しました。自由食ラットでは三月齢が免疫力のピークですぐに低下し、一四月齢ではすでに免疫力はピーク時の半分になっています。人間でいえば四〇歳にあたります。このように自由食ラットが早く免疫力が低下する のに対して、制限食ラットは免疫力の低下が少なく、ピークを打つのも一〇月齢と約三倍、免疫力が半分になるのは三〇月齢以上と延びることが判ります。免疫力が高いということは普通の感染性の病気も抑えますが、ガンなどのように異物を見つけ、それを除去する能力も高いことを意味しています。 このように、制限食のラットが長生きをするのは体は衰えているのに寿命だけ長いというのではなく、頭もはっきりしているし、免疫力なども若々しく体の機能が低下していないことに起因しているのです。これらの結果を総合的に考えると、あまりに栄養が少なければ寿命が低下しますが、ある程度栄養が獲得できると平均寿命が延び、さらに行き過ぎて「食べたいだけ食べる」ような状態になると逆に平均寿命が短くなることが判ります(松尾光芳編著『老化と環境因子』(学界出版センター)を参考にさせていただきました)。



『日本社会を不幸にするエコロジー幻想』 武田邦彦著 (青春出版社 平成13(2001)年刊) 20231108   123

2023年11月7日火曜日

【生配信】第316回 伊藤俊幸&中川コージが最新のニュースを解特別説!

【生配信】第316回 伊藤俊幸&中川コージが最新のニュースを解特別説!

R5 11/07 百田尚樹・有本香のニュース生放送 あさ8時! 第241回

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少し足りないくらいの環境が理想

少し足りないくらいの環境が理想 満ち足りた生活は、昔の面影を残している環境と、わたしたちの体の奥の方からの叫びが呼応することであるとおぽろげに判ってきたように思えます。現代の架空の環境を「不安」に思うのは、わたしたちの体のなかのDNAの叫びであり、わたしたちのなかの動物の感覚からのきしみでもあるのでしょう。そのことをこの節では「食べること」に焦点を当てて、わたしたちの体のなかに潜む生きものとしての性質について考えてみることにします。 日本の食料自給率は昭和三五年に、カロリーを基準とすれば八二パーセント、重量を基準にすると七九パーセントと高い値を誇っていました。国土が狭いのに農業に携わっていた人たちが頑張っていたおかげです。それが、平成一〇年にはカロリー基準で四〇パーセント、重量で計算すると実に二七パーセントに下がったのです。それも日本人の主食の米の自給率が九五パーセントであることを考えると、米以外の食料の自給率が低いことが判ります。このような国は世界ではもちろん日本だけです。 狭い国に住み人口密度が高いのに、世界でも珍しいほど低い食料自給率。まるで「外国から食糧が入ってこなかったら死んでもよい」と言っているようです。日本人の人の良いところ、楽天的なところがよくあらわれていますが、それは現代のように不安定な国際関係ではかなり危険なことです。食糧が少なくなって餓死するのが大人だけならよいのですが、子供も犠牲になることを考えると、食糧自給率の問題はもう少し真剣な議論がいるでしょう。 日本の食料自給率が低いのは人口密度が小さく、山が多いことが原因しているようにも思われますが、そうではないようです。江戸時代の人口は約三〇〇〇万人と現在の日本の人口の四分の一で、自給自足の生活をしていました。その当時から見ると農地は増えており、一ヘクタールあたりの生産高も大きくなっているので、多くの作物の自給は可能と考えられています。それでも、このように低い食料自給率になるには二つの原因があります。 第一には現在の日本人は栄養過多の状態にあること、 第二に輸入した食料の約半分を捨てているからです。 日本人が栄養をとりすぎていることはいろいろな書物や報道で繰り返し警告されていますので、そこは栄養学の書物に任せることにしますが、日本肥満学会が定義した「肥満」の人は、糖尿病や高血圧が普通の人と比べて四倍、脂肪肝が七倍、ガンが二倍、そして腰痛やひざの痛みなどは二〇倍というのですから驚きます。どうも人間というのは「食べるのに困らない」という状態になると我慢ができずに食べすぎになり、その結果、肥満となり、ひいては病気にまでなってしまうことが判りますが、もともと「お腹が一杯になる」という感覚は動物的なもので、生存に必要だから「満腹感」があるとも考えられます。そのところを動物の実験で調べてみます。

「ミジンコ」という生物がいます。池や沼など主に淡水に棲んでいて見かけは原生生物のように下等な生物に見えますが、実際にはかなり高級な動物でエビやカニの仲間です。 一二一頁の上の写真は体が透き通っていてエビの仲間であることが判りやすいものを選んで載せていますが、魚類の餌として犠牲になってくれるので、生物界の栄養ピラミッドでは重要な役割を果たします。 小さい割には寿命の長い生物で、大事に育て、栄養もキチンとやると平均寿命は三〇日程度です。 ところが、ミジンコを飼育するときに少し栄養を制限すると、平均寿命は五〇日程度にのび、そのなかでも一番長く生きるミジンコは、実に平均寿命の約二倍の六〇日も生きます。 このような例はミジンコだけに見られる特殊な現象ではありません。動物のなかでは一番高級な脊椎動物の栄養と平均寿命の研究を二つほど示します。小さく可愛い魚の「グッピー」は栄養を普通に与えて飼うと平均寿命は三三カ月程度。つまり、約三年か、それより少し短い程度です。このグッピーも栄養を制限して飼育すると、平均寿命は四六カ月にのび、一番長く生きたグッビーはミジンコの場合と同じように約二倍の六〇カ月程度の寿命となります(雑誌「サイエンス」に 掲載された記事などを参考にしました)。 『日本社会を不幸にするエコロジー幻想』 武田邦彦著 (青春出版社 平成13(2001)年刊) 20231107   119

【ゲスト:北村晴男】有本 香・百田尚樹Ch合同特番

【ゲスト:北村晴男】有本 香・百田尚樹Ch合同特番

2023年11月6日月曜日

寝たきり、座りっぱなしの場合、体中のカルシウムは尿に溶け出す、それがたった一日でも、、、

寝たきり、座りっぱなしの場合、体中のカルシウムは尿に溶け出す、それがたった一日でも、、、 この理由は次のように推定されます。 寝てばかりいる兵士は、足の骨に負担がかからないので体が「カルシウムはいらないのだな」と思って、尿から体の外にカルシウムを出してしまうのだと考えられます。これに対して一日、三時間以上立っている人の場合は足の骨や背骨に負担がかかるので、体が「カルシウムが必要だ」と思い、カルシウムの流出を防ごうとしているのです。通常の食事をとっている場合でも、カルシウムが尿のなかに含まれて流出するのですが、それなら骨は傷みません。人間は活発に活動をしているので、毎日、ある程度のカルシウムを損失し、それを補給しつつ生きているのです。 「補給しながら排泄する」というのは生きている証(あかし)であり、ほかの栄養分と同じです。ところが寝てばかりいると毎日二〇〇ミリグラムもカルシウムが逃げてその分、骨が細くなっているのです。 ゾッとする結果ですが、この実験はさらに興味ある結果を出しています。 博士は「寝る」「座る」「立つ」の三つの姿勢について調べていますが、「座る」という姿勢は「寝る」場合とほとんど同じ結果が得られています。つまり、一日中、座っている人の尿中のカルシウム濃度は一日中寝ている兵士とほとんど同じだったのです。おそらく、「座る」という姿勢では脚の骨には負担がかからないので、わたしたちの体は寝ているときと同じように「骨はあまりいらないのだな」と思うのでしょう。 さらに、左図下に示したように人間は一日三時間以上立っていると、体が「骨が必要だ」と思うのですが、一日でも寝てばかりいると「もう骨はいらない」と判断することが判ります。人生八〇年も生きるのですから、もう少しゅっくり判断してほしいのですが、現実にはたった一日で決めてしまうのです。 いつも運動することに心がけている人でも日曜日にはなかなか布団からでられず、やっと昼頃起きだしてきても、結局、一日中、ソフアに座ってテレビを見ていたという経験があるでしょう。今週はずいぶん働いたし運動したのだから日曜ぐらいゆっくりしようかという気分ですが、そうすると日曜日の晩にもなると、尿中のカルシウム濃度は少しずつ上がってくることになります。 週休二日になって土曜日から休み、月曜日に勤務に出ても、その日は会議、次の火曜日も書類作りに忙しくて一日パソコンを打っていたということになると、火曜日にはかなりのカルシウムを損失していることでしょう。 人間の体は「即断即決」なのです。 宇宙飛行士のときには体は変わらないという例を示し、ここでは体は毎日変わるという例を示しました。一見、矛盾したように見えますが、決して矛盾してはいません。人間の体は変わりませんし、体にとって、何が良いことか、何が悪いことかということも人間の一生の時間のような短い時間では変わらないのです。 一方、人間の体は「変わらないものを保っための努力」を求めます。そしてその努力を怠るとたちまち、人間のこれまでの経験でDNAのなかに書き込まれたものが崩壊するということなのです。それは毎日、栄養のバランスを取って食事をしなければならないとか、毎日適度な運動が必要だといったことと同じです。 つまり、人間の体は次のように考えられるのでしょう。 太古の昔、約一万年前までの人間の経験が現在のわたしたちの体と感覚、感情を作り上げていること、それに反する生活や行動はわたしたちを不安にし、不快にすること、そして、毎日の生活は約一万年前までの人間の生活を取り入れないと、崩壊してしまう。 そこで、もう一度、バークヘッド博士の実験結果を整理しますと、 ① 一日三時間以上立っていればカルシウムが体外に出る贔は少ない、 ② 寝ていたら骨のカルシウムは体から流れ出る、 ③ 立っている時間が三時間以内なら立っている時間に応じて流れ出る、そして ④ カルシウムの損失いう点から見ると「座る」のと「寝る」のは同じ、 ということです。 これが一万年前にできたわたしたちの体が要求していることでもあり、その当時の生活のパターンでもありました。 『日本社会を不幸にするエコロジー幻想』 武田邦彦著 (青春出版社 平成13(2001)年刊) 20231106  115

トップスのチョコレートケーキが恋しくなって、自宅にある材料で、挑戦

生チョコレートクリーム(クレームシャンティショコラ)の作り方・本格プロレシピ☆失敗しないための扱い方のポイント トップスのチョコレートケーキが恋しくなって、自宅にある材料で、挑戦しました。 何回か、チョコレートクリームは作っていますが、結構むずいです。 今回も、作る部屋が暖かく、すぐに、崩れていきます。冷蔵庫で冷やして、パテのようにナイフで整えようとしても、表面がざらざらで、上手くいきません。

それでも、味はほぼ完ぺきに「トップス」で、見た目は悪いが、まあまあ、70点の出来です。