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2026年1月17日土曜日

◎もし猛毒だったら、、、『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より

◎もし猛毒だったら、、、 もしダイオキシンが猛毒だったら、日本人はひどいことになったでしょう。なにしろ、日本の場合、水田で稲を育てるときに使った2種類の除草剤の中にかなりの量のダイオキシンが入っていたのです。農薬の名前は、PCP、CNPというものです。 日本人の主食のお米を作るときに「ダイオキシン入り農薬」を使っていたのですからゾッとします。それで私は、ベトナム戦争のときのベトナムの森林にあったダイオキシンと、日本の水田のものを比較してみたのですが、日本の水田の方が8倍もあったことがわかりました。 だから、もしダイオキシンが猛毒だったら日本人は大変なことだったのです。このデータは横浜国立大学のグループが丹念な環境調査で明らかにしたものですが、その頃、「ダイオキシンは猛毒だ」と言ってテレビは視聴率を稼ぎ、新聞は購読料を増やし、そして学者は研究費をもらっていた頃ですから、勇気のある研究です。 和田先生や、横浜国立大学のグループのように、社会がどう言おうと、自らの学問的立場から正しいことは正しい、データはデータとして厳然と言うことが変わらない人が少なくなりました。 ダイオキシンについてテレビが盛んに報道していた頃、真面目な学者は黙っていました。 その理由は「データが出ていなかったから」です。学者は推定でものを言うわけには行きません。理論や実験、調査などによって事実を明らかにしていく必要があるからです。 私もペットボトルのリサイクルを調査し、どうも10分の1もリサイクルされていないことがわかり、それを発表しました。そうするとまず「武田独自のデータ」と言われましたが、学者が独自のデータを出すのは当然です。また私がリサイクル率を発表する前は日本には「回収率」はあっても「リサイクル率」はなかったです でも、現在の日本の社会はNHKの誤報もあって、多くの人が先入観で固まっていますから、「学問の自由」などはほとんど顧みられません。そのためにダイオキシンの研究者も私も迫害と言って良いほどの攻撃を受けました。その攻撃の理由のほとんどは「政府の言っていることと違う」、「テレビと違う」と言うことなのです。 自分の健康、子供の健康を守るのは親の責任です。でも、判断するためには正しい情報を提供してくれなければなりません。その点でNHKの反省を促します。 ところでかなり前にカネミ油症事件というのがありました。健康に良い食用油という名目で売られていた「ライスオイル」という天ぷら油の中に毒物が混入していたのです。 混入した毒物はPCB(ポリ塩化ビフェニール)というものですが、もちろん食用には使えないものが食用油の中に入ったのですから、障害が起こることも予想されます。 古くは水俣病、新しくは輸血によるC型肝炎事件があります。このような事件が次々と起こるのに、そのたびに犯人捜し、原因探しが行われ、それに時間がかかるのです。カネミ油症の場合も、PCBが原因かPCBの中に入っているダイオキシンが原因かと議論されました。 しかし、原因がPCBであれ、ダイオキシンであれ、苦しんでいる人は苦しいのです。 だから、治療のためにも原因を特定するのはよいのですが、法律論や責任論に巻き込むのではなく、被害者を助けることが先決と思います。 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260117

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リスペクトがない人間には近づきたくない。これは人間関係だけでなく、国際政治の世界でも同じだろう。大谷選手の行動に純粋日本人の指標を見る

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2026年1月16日金曜日

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第11項 焼き鳥屋のオヤジさんはダイオキシンで死ぬの? ◎ そのわけ『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より

第11項 焼き鳥屋のオヤジさんはダイオキシンで死ぬの?   ◎ そのわけ あれほど騒がれたダイオキシンですが、毒性は非常に低く、ほとんど無害と言ってもよいことがわかりました。本当に良かったと思います。 今から40年ほど前に動物実験でダイオキシンには毒性があるのではないかという結果が出たときにはみんなが心配しました。 でもすぐに「急性毒性」はたいしたことはなく、せいぜい「ニキビ」で、それもダイオキシンと接しなければすぐに直ることがわかりました。 次に「慢性毒性」ですが、「慢性」と言うぐらいですから、原理的にも、結果はすぐには出ません。 発がん性も、奇形が生まれるかについても、すぐ答えが出ることなどありえません。結果が出るのに30年ほどかかったのですが、幸い、毒性は低かったのです。著者が「ダイオキシン毒性は低かった」と言うと「そんなことケシカラン!」と怒る人がいますが、もちろん、猛毒より毒性が弱い方が良いに決まっています。 ダイオキシンが問題になった頃、誰かが「人間が作り出した」と言いましたが、これは 別に根拠があって言ったのではなく想像で言ったことです。 調べてみると、たき火でもできますし、焼却炉や煙突の中にはものすごい量のダイオキシンがありました。また、山火事で大量にできること、昔、使っていた囲炉裏(いろり)など、とにかく動物や植物、プラスチックなどを燃やすとできることがわかってきたのです。 石油は大昔の生物の死骸ですから、それから作るプラスチックは動物や植物と同じような構造をしています。 昔から、煙突掃除の人や、焼却炉の作業員、ダイオキシンに類似した薬品を製造している人たちは、私たちの1000倍から1万倍という高い濃度のダイオキシンに長い間( 20年以上)、接してきました。この様な方が全世界に13万人もおられたのです。 つまり、その人たちには申し訳ないのですが、知らないうちに彼らは人体実験をしていたのです。 すぐ、大規模な実験が開始されて、その結果が1999年頃に出てきました。そして医学の分野では2001年に当時、東大医学部の教授だった和田功先生(ブログ作者注:和田攻先生の間違いだと思われます)が論文を発表、「ダイオキシンが毒物として騒がれたのは、科学の力の弱さにある」‥‥‥つまり、ダイオキシンは医学的には毒性が弱いけれど、社会が騒いで毒物になったと書かれたのです。 当時、「ダイオキシンは猛毒だ」と発言した学者がいました。残念ながらデータがなくても発言をする学者もいるのです。 でも、同じ科学者として私は強い衝撃を受けました。これほど科学が発達して、次々と電子製品や薬品を提供していますし、それに対して社会が不安を感じているのに、科学者は自分たちのしたいことだけに目を奪われていたのではないのか?と私は反省したのです。 でも、結果的に、ダイオキシンの毒性が弱くて良かったと思います。 そう思って身の回りを見てみると、日常的にダイオキシンに接している人と言えば、夕バコを吸う人と、焼き鳥屋のオヤジであることに気がつきました。 たき火でもできるダイオキシンですから、タバコもいわば口元のたき火ですからダイオキシンが出ます。 一日6本程度吸うと規制値を超えるといわれていますので、もしダイオキシンが猛幕ならヘビースモーカーはかなり危なかったと思います。 また、ダイオキシンが多くできるためには、焼くだけではなく、お塩がいります。それにピッタリなのが焼き烏で、焼き烏屋のオヤジは昼頃から仕込みを始めて、煙の中で10時間程度を過ごします。 もしダイオキシンが猛毒なら焼き鳥屋のオヤジが心配だ!と私は思ったのです。でも、大丈夫でした。焼き鳥屋のオヤジがダイオキシンで倒れたという記録は無いのです。焼き鳥と焼き魚は「塩をふって焼く」という点で同じです。焼き鳥屋のオヤジが大丈夫なら、一日に何匹かの焼き魚をコンロで焼く主婦も安心です。 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260116

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