
地球が温暖化しているのか、寒冷化しているのか?また、その原因がC02なのか、それはまだわかりません。 でも、ここではまず、地球が温暖化していて、その原因がC02であると仮定します。とりあえずこの二つを認めて、チョイスの理由を整理しました。 世界でC02を多く出している国は、第一にアメリカ、第二に中国です。ヨーロッパもかなり出していますが、日本はもともと節約国家なので、あまりCO2を出していません。 日本が出しているC02は世界の約4%。ですから、もし、日本人が一致協力して、C02の削減に取り組んだとすると、どのぐらい気温が下がるでしょうか? 2038年の1月1日に0.8℃上がるとすると、それが2038年の1月28日に延び同じ温度になるのが、「28日ずれる」だけですから、何も本質的には変わりません。 このことと、台風を自力で止めに行くというのと、どのように関係しているのでしょうか? 東京の沖に大型台風がやってきたとして、都知事が環境を担当している職員に「ボートであの台風を止めてこい」と命じたとします。誰が聞いても無謀な話です。 人間にはできることと、できないことがあります。できないのに、希望があるからと無理なことをすれば被害が出るだけです。もっと現実的な手段をとらなければなりません。 台風の被害を止めるには、昔なら窓に釘(くぎ)を打つとか、今なら無理して外出せずに台風の過ぎるのを待つとか、落下しそうな看板を取り外しておくなどの方がずっと被害を少なくできます。 温暖化は日本人が防ごうとしても、防ぐことはできないものです。世界の人が心を合わせてやっとできることです。 温暖化では日本の被害はあまり出ないと思いますが、もし夏の暑いのを心配するなら、普通に言われていることと反対ですが、エアコンを備えることでしょう。 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260107

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