何だかんだ言っても、やはりみんな幸福な生活を望んでいるのではないでしょうか。そのために、日々生活し、活動し、出逢いなどなど行っています。日常の生活で感じた事、実際に経験したことなど、徒然のままに、記録してみます。
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2025年6月3日火曜日
2025年6月2日月曜日
あらすじ 蕎麦屋で学生の話
あらすじ 蕎麦屋で学生の話

三四郎は、広田先生の家を辞して、外に出た。外は寒い。暫く歩いて、追分の通リの角の蕎麦屋に入った。一高の生徒が三人いる。三四郎が黙って聞いていると、三人は広田先生の話をしている。何故、独身でいるのだろうとか、美人が時々出入リしているなどと話している。だんだん聞いているうちに、結論としては、広田先生は偉い人だということになった。 とにかく三人とも『文芸時評』に出ている与次郎の「偉大なる暗闇」という論文を読んでいる。与次郎の文章を褒めている。零余子とは誰だろうと不思議がっている。よほど広田先生を知っている男に相違ない。三人とも感心していた。 三四郎は蕎麦屋を出て、下宿に帰った。下宿には母から手紙がきていた。三輪田のお光さんのことは書いていないが、お前は子供の頃から度胸がなくていけない。度胸がないのは、大変な損である等々、忠告である。三四郎は馬鹿馬鹿しいと思ったが、心は慰められた。 その晩は長い返事を母に書いて出した。中に東京はあまリ面白い所ではないと書いてあった。 気楽に楽しむ漱石入門「三四郎」』武田邦彦 (文芸社刊 2016年)より R0720250602

三四郎は、広田先生の家を辞して、外に出た。外は寒い。暫く歩いて、追分の通リの角の蕎麦屋に入った。一高の生徒が三人いる。三四郎が黙って聞いていると、三人は広田先生の話をしている。何故、独身でいるのだろうとか、美人が時々出入リしているなどと話している。だんだん聞いているうちに、結論としては、広田先生は偉い人だということになった。 とにかく三人とも『文芸時評』に出ている与次郎の「偉大なる暗闇」という論文を読んでいる。与次郎の文章を褒めている。零余子とは誰だろうと不思議がっている。よほど広田先生を知っている男に相違ない。三人とも感心していた。 三四郎は蕎麦屋を出て、下宿に帰った。下宿には母から手紙がきていた。三輪田のお光さんのことは書いていないが、お前は子供の頃から度胸がなくていけない。度胸がないのは、大変な損である等々、忠告である。三四郎は馬鹿馬鹿しいと思ったが、心は慰められた。 その晩は長い返事を母に書いて出した。中に東京はあまリ面白い所ではないと書いてあった。 気楽に楽しむ漱石入門「三四郎」』武田邦彦 (文芸社刊 2016年)より R0720250602
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