何だかんだ言っても、やはりみんな幸福な生活を望んでいるのではないでしょうか。そのために、日々生活し、活動し、出逢いなどなど行っています。日常の生活で感じた事、実際に経験したことなど、徒然のままに、記録してみます。
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2025年1月9日木曜日
◎一部の人が栄えればいいというシステムが通用したことはない
◎一部の人が栄えればいいというシステムが通用したことはない
武田: これは日下さんに聞きたいことでもあるのですが、公害にしてもそうですし、今回のサブプライム問題もそうですが、科学者として、私は「一部の人が栄えればいいというシステムが通用したことは、歴史的にはない」と考えているのですが。
日下: それは極めて壮大なご指摘ですね。
武田: 企業活動というものにしても、「何のためにしているか」という目的が失われてくると、そのしっぺ返しは必ず起こると思っています。企業は反対勢力からの反撃、たとえば公害であれば、ぜんそくになった人からの反撃などが出てくるまで、その是正ができないのか。つまり、そういう反撃を待たなければ直せないほど企業というのはバカなのかと。
これは私の専門分野ではないのですが、今回のサブプライム問題以降の経済問題で言えば、トヨタとかキャノンとかソニーとか、日本を代表する大企業が臨時工をどんどん解雇した。
私などはそれを見て、トヨタとかキャノンという会社は、何のために仕事自体をやっているのかなと思ってしまうのですね。
たとえば、会社は業績が悪くなればすぐに人を切る。「そういうのが社会というものさ」という人と、「そうではないよ」という考え方の二通りあると思います。私は、やはり、そうではないことを期待しています。そこのところがどこかの時代でガラリと変わる、つまり、よくなるのではないかと。
派遣切りということでは、会社を潰さないためにはやむを得ないというのが、経済原則のように言われます。しかし、それでは、「一部の人たちが得すればいい」ということになるのではないか。本来、全体がよいという方向にいくのが必然の流れではないかと思うんですね。
日本の代表的な企業が、派遣を切り簡単に人減らしをするというように、社会的責任を持たないなら、企業は、政治などには「いっさい口を出すな」と言いたい。政治のほうも問題があるけれど、企業のほうも、「ちゃんとやってください」と言いたいですね。
大企業が社会的責任を果たせないなら、それでもかまわないんですよ。もみ手をする悪徳商人でもいいけど、それなら、もみ手をする悪徳商人らしく、普段は黙っていろと。それが大企業の派遣切りの感想なんですが(笑)。
いまの企業のコンプライアンスというのは、私に言わせれば、企業を守るための行動だから、ズルすればいいことになる。
しかし、公害問題を解決したことによって、日本の産業が伸びたということは何を示しているのか。それはやっぱり全体がよくならないと、企業の業績もよくならないということを示しているのではないかと思うんですよ。
日下: 同感です
『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より
R070109 P159
2025年1月8日水曜日
◎いま、日本人は変わらなくてもいい幸せをもっている
◎いま、日本人は変わらなくてもいい幸せをもっている
日下: たまたま夜中の三時ごろ、テレビを見ていたら、なぜ、オリンピックで日本の野球が韓国に負けたのかを延々とやっていた。韓国の野球選手たちは何が何でも日本に勝とうと思ってやっていた。そのためには「自分を変化させよう」と思っていたので、何もかもあっという間に変化させたという。
どう変えたかといえば、オリンピックのスタンダードと韓国のプロ野球のスタンダードがいろいろなところで違っていたのを、すべてオリンピック仕様に変えた。たとえば、それまではマウンドが高すぎたのですぐに下げた。小さいボールを使っていたので、それもグローバルスタンダードに変えた。その他いろいろと国際野球にすぐに変身した。
それから、韓国では、兵役に行かなければいけない。十九歳から二十八歳までの十年間の間のどこかで二年間兵隊に行かなければいけないが、あのとき、銅でもいいから、メダルをとれば、チーム全員を兵役免除にすると決めた。それは必死になる(笑)。だから、チームメートはお互い助け合うわけ。
そのように、韓国人は変わろうと思ってやっていた。ところが、日本人は何も変わらなくてよいと思いながらやっていた。変わりたくない。「適当にやって、また帰ればいい」という日本選手ばかりだったから、負けるのも無理はないと。
だから、いま、日本人は変わらなくてもいいという幸せをもっている。そこまで幸せをつくっちゃった。だから、生まれてきた子供は張り合いがないんでしょうね、きっと(笑)。
武田: 学生が勉強するはずがないんですよ。それを、大人たちは「勉強しなければいけない」と言う。「このごろの学生は勉強しない」などと言っている方がおかしいんです。
いまの大人が「自分たちは勉強した」というのは、それは、その世代の人たちが、いろいろな意味でハングリーだったからでしょう。昔は、「出世したい」「勉強したい」というのはいくらでもあったけれど、いまは無理やり概念的につくっているだけですからね。
ですから、若い人たちは、大人たちとは当然違う。彼らが、自分たちの概念で、そういうのをつくっていくまでは、ちょっと待たなければいけないとは思うんですよね。
『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より
R070108 P157
【ニッポンジャーナル】萩生田光一議員に忖度なしの質問をしちゃいますSP!田北真樹子&山田吉彦が最新ニュースを解説!
【ニッポンジャーナル】萩生田光一議員に忖度なしの質問をしちゃいますSP!田北真樹子&山田吉彦が最新ニュースを解説!
2025年1月7日火曜日
◎ちょっとルーズな社会のほうがいい
◎ちょっとルーズな社会のほうがいい
武田: 私もそこは日下さんの考え方に非常に似ているんです。
人間は自分の世代を背景にしてしか考えられない。われわれは「成長しなければいけない」などというのは、いままでわれわれが受けてきた教育をそのまま言っているだけに過ぎない。本当に成長しなければいけないのかどうかは、わからない。
こそこでちょっと違う意味でいえば、われわれが押し付けた、言わばストラクチャー(枠組み)で、社会をあまりにも固定してしまうと、次の人たちがつくっていく社会ができにくくなる。私はそういうことを心配しています。
たとえば「国がこうやる」「経済システムはこうだ」などと、われわれが持っているもので社会をガチッとつくってしまうのは、後で壊すのも大変だし、損害が大きいので、それはやめて、もう少し自由にして、われわれの規律みたいなものをあまり強く出さないようにした方がいいんだろうと。
これも何か、歴史的なことがあって、いまみたいに非常にガチガチした家畜化というか、国民総家畜化みたいなことをあまりにやりすぎると……。
日下: 管理社会ね。
武田: 管理社会ですね。「ウエスト八十五センチ以上はメタボで病気になるから、痩せろ」「後部座席もシートベルトをかけろ」「たばこをどこで吸っちゃいけない」というふうにガチガチにやる。何でも縛ろうとしていますね。
昔のことを言って、「昔の方がよかった」などと言うのはよくないのですが、昔の方がちょっとルーズだったのではないかという気がするんですよね。
日下: 人間の知性はまだ完成していないから、最終結論めいたことを言うのはやめて、ルーズさを残しておくのがいいんですよね。
武田: ルーズさがあったから、それぞれの世代、世代の人が社会をつくってきた。ルーズさの最大のことは、戦争に負けたことによってもたらされた。それまでの偉い人はみんないなくなって、松下幸之助とか本田宗一郎が出てきた。
しかし、いったんそういう人たちが出てくると、あとがダメになる。だから、もう一回リセットする必要がある。リセットできないのならば、たまに外からサブプライム問題<らいで揺すってもらう(笑)。能力があれば、内部で壊せますが、能力がなければ、内部では壊せませんものね。
『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より
R070107 P155
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