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2024年12月21日土曜日

◎日本が弱腰外交なのは?

◎日本が弱腰外交なのは? 武田: 私もそういうふうに思うんですよ。日本はいい顔ばかりしていたら、外国にどんどんつけ込まれるばかりだから、日下さんが言っているように、時にバーンと強気でいかなければいけないわけです。本音を言えば相手も本音が出てくるけれど、言わなければ出てきませんからね。日本の外交ないし政治では、中国に対してもほとんど言わないし, 超弱腰だというのは、何か理由があるんですか。 日下: 理由は、ただの秀オを外交官試験で採用しているからいけないんですよ。今は一般の公務員試験の中からの採用になりましたが、その上に特別の外交官試験はあった方がよい。それから民間登用もあるべきです。 武田: なるほど。 日下: 私が前に言っていたのは、『塀の中の懲りない面々』`という本を書いた安部譲二を外務大臣顧問にしろと。というのは、喧嘩出入りも国際会議も同じだからです。 武田: いわば国際関係は喧嘩みたいなものですからね。一種の脅かしたり引いたりしなきゃいけない。 日下: それで国民は目覚めて安倍晋三を総理大臣にした。安倍さんは本当にそういう外交をした。私は安倍さん本人から聞きましたが、新聞はまったく書いていない。なんで書かないのかと思っているわけです。安倍さんもすべてを私に言ったわけではないが、わかりやすい方から言えば、温家宝が「東京に行くぞ」(二〇〇七年四月十一i十三日、温家宝中国首相は日本を訪問)というとき、自分が訪日するには、首相に対して「李登輝を日本に入れてはいけない」とか「靖国へ行ってはいけない」などと、いろいろと注文をつけた。そのとき安倍さんは、「別に来てくれなくてもいっこうに構わない」と返事をしろと言ったら、外務省の局長が嬉しそうな顔をして「はい」と言ったと。これは安倍さんから聞いた話です。それで、どうなったかと言うと、「やっばり行きます」と温家宝はのこのこと来日してきた。 武田: ほんとうにそうですよね。そういう是々非々外交をやってもらいたい。 私は技術者だから技術者がこれだけ頑張ってGDPあたりのエネルギーを下げてきたんだから、政治のほうも、その夢を先に続けるように頑張ってもらいたいと思うんですけどね。 日下: それからもう一っ言ったことはね、安倍さんが北京へ訪問したとき(二〇〇六年十月八日の訪中)に、ずらりと偉い人が並んでいるでしょう。その中で温家宝が先頭にいた。安倍さんは温家宝のところにすたすたと歩いて行って、「ニイハオ」と言ったかどうか、ともかく挨拶して握手しながら、「中国にも北朝鮮の拉致問題がありますね」と言った。 すると温家宝は棒立ちになった。これはテレビに映った。 あとは私の解説ですが、中国にも拉致問題がある。アモイで中国人が拉致されて、これは世界中の新聞にもう書いてあることなんです。「ありません」と言えば嘘になる。世界が信用しない。「あります」と言ったら、日本から「じゃあ、拉致問題を一緒にやろう」と言われるから、そうも言えない。 温家宝はそのとき「まだ詳しい報告は受けていません」と答えたという。そのとき、もう少し突っこめばよかったのにと思うのです。たとえば、「報告が入ったら待っていますから、教えて下さい」と言えばよかった。が、安倍さんはそこまではやらなかった。 しかし、その一発が効いたのか、翌日からの会議で温家宝は何も日本に対して言わなかった。 なぜ温家宝が棒立ちになったか。多分、温家宝はその質問だけは安倍さんに言わせないように、事前に日本の外務省や政治家などに工作をしてあった。そのエ作がうまくいかなかったのを知って驚いたということ。 つまり、安倍さんには新しい工作網をつくらなければいけない。さらに明日胡錦濤に叱られるというのがあったのではないか。その三つが重なったわけです。 武田: それは安倍さんが大したものですね。だいたいパッと言わないと、会議場などでは言いにくいですからね。 日下: 握手しているときに言うのがコツですよ。しかし、このことについては、私が「新聞記者に言いましたか」と聞いたら、「言いましたよ。しかし、誰も書かない」と。 『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より R061221 P102

2024年12月20日金曜日

【12/19緊急速報】読売新聞の渡辺恒雄さんの訃報が飛び込んできました【立花孝志 斎藤元彦 兵庫県 NHK党 奥谷謙一 百条委員会】

【12/19緊急速報】読売新聞の渡辺恒雄さんの訃報が飛び込んできました【立花孝志 斎藤元彦 兵庫県 NHK党 奥谷謙一 百条委員会】

【ニッポンジャーナル】「年収の壁"123万円"明記決定 与党と維新“急接近”国民民主と"溝"」内藤陽介(国際情勢アナリスト)&井上和彦&山田吉彦が最新ニュースを

【ニッポンジャーナル】「年収の壁"123万円"明記決定 与党と維新“急接近”国民民主と"溝"」内藤陽介(国際情勢アナリスト)&井上和彦&山田吉彦が最新ニュースを

R6 12/20【ゲスト:森下 つよし】百田尚樹・有本香のニュース生放送 あさ8時! 第524回

R6 12/20【ゲスト:森下 つよし】百田尚樹・有本香のニュース生放送 あさ8時! 第524回

◎京都議定書は日本だけが損をする不平等条約

◎京都議定書は日本だけが損をする不平等条約 武田: 騙されると言えば、日本は環境問題に関しては先進国であるにもかかわらず、政治的な観点ではなく、工学的な観点から見ても、なぜ一九九七年の京都議定書(注10) をあのような不利な状態で批准してしまったのか、不思議でならないのですが。温暖化というのは世界全体のことですから、日本が特に被害を受けるというものでもないし、日本はCO2の排出量も少ないので、まるで自虐的な民族に見えます。 アメリカは当時のアル・ゴア副大統領が代表として署名をしましたが、最初から批准しないのではないかと懸念されていました。というのは、すでにアメリカにはこの年の夏、「バート・ヘーゲル決議」がなされていたからです。その内容は、「もし、京都会議でC02の規制に発展途上国が入らない場合にはアメリカは批准しない」というものだったからです。 いろんな国際的な力関係がある中で、各国はみんな政治問題の一っとしてC02問題というものに取り組んでいた。それにもかかわらず、「なぜ日本だけが政治問題ではなく、環境問題なの?」というのが私の素朴な疑問なんです。日本だけが環境問題として取り組んできた結果、あのような不平等条約になってしまったわけです。 その内容については、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』に詳しく説明してあります。その肝心なところだけを言っておけば、要は、基準年を一九九〇年とすることで各国の不平等が如実に出た。とりわけ日本にとっては不利な条件になったということです。 というのは、日本はすでに一九七〇年代の石油ショック以来十五年かけて省エネ化を進めてきて、九〇年にはC02排出量が少なくなっていたからです。しかも、技術的にもその基準年は日本が省エネルギー技術を磨いた直後だった。 日本政府は深い戦略とトータルな外交政策の中で京都会議に臨んだのか。それとも、そうではなくて、単に当時の橋本総理大臣[参考・橋本龍太郎一九三七~二〇〇六年一九九六年一月村山内閣退陣後、総理大臣に。一九九八年七月参議院選挙の敗北で首相を辞任]のメンツなど、くだらないことだったのか。京都会議ではヨーロッパが妥協をするために持ち出した排出権取引について、環境庁と経産省が事前の打ち合わせをしていなかったので、会議場で喧嘩するといったことがあったとも聞こえてきました。そういう状態でああいう大きな会議に臨んだ。 もう一っ、この前の洞爺湖サミット(二〇〇八年七月七i九日まで北海道洞爺湖で開催された第三十四回主要国首脳会議)のときに、ある新聞社の編集委員が私のもとに電話をかけてきました。そのときに、彼は「洞爺湖サミットで日本がC02問題についてイニシアティブを握ることはできません。なぜなら、政府の首相官邸でそういう立案をする力のあるグループがいませんから」と言っていました。 つまり、事前にヨーロッパやアメリカと話をして、洞爺湖サミットで日本から提案して、現実に国際的に評価されるような提案を出す力があるようなグループは、日本の官僚などにはいないというわけです。 私は、「そんなことないでしょう、日本にはいっぱい優秀な官僚がいるんだから」と言ったのですが、もし、ほんとうに日本にはそんな官僚がおらず、今後も日本がきちんとイニシアティブがとれないとしたら、たとえば第二次京都議定書みたいなのが結ばれるときに、どうなっていくのでしょうね。 結果としては、洞爺湖サミットでは、日本政府は、温室効果ガス削減の目標作りをめぐり、もっともかたくなだったアメリカを、「二〇五〇年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させる」というおそらくは実現不可能な長期目標で主要八カ国(G8) の足並みをそろえさせ、インドなどほかの主要なガス排出国も交えた形で合意を目指すことになったと自己弁護していますが、金融崩壊を直前にして、ほとんど成果の無かったサミットとしては、大失敗であったことは確かです。 とにかく、いま話したように、一九九〇年基準というのは、日本にとっては著しく不利ですが、それが全体としてどうなっていくのか。 たとえばヨーロッパはEUを十五カ国から二十七ヵ国に増やそうとしています。これから入ってくる十ニヵ国はすべて旧共産圏で、クレジットを平均でマイナス三六%持っています。つまり、その分は増やしても大丈夫だということです。 よく乾いた雑巾と言っているのですが、国内総生産(GDP)当たり、どのくらいのエネルギーを使っているかを比べると、日本は断然低いのです。GDP一億ドル当たりで原油換算で何トン使っているかといえば、二〇〇〇年の数字を見れば、〇・九二(原油換算トン/ GDP 億ドル)です。次いで低いのがドイツの一・ニ六、フランス一・四六、イギリス一・七八、そしてアメリカは二・五六です。 日下: 福田(康夫当時首相)さんは、環境サミットの冒頭で「日本は脱退する」と言うべきだった。「日本は脱退する」と言ったら、世界中の国がみんなはじめて本気で検討してくれますよ。そんなことは別に官僚のスタッフなどいなくたって、福田さんの決心一つでできたはずですよ。そのくらい揺さぶらなければ動かないのが国際関係なんですよ。 (注10)京都議定書 一九九七年十二月に京都市で開かれた、世界百五十五ヵ国が参加した「第三回気候変動枠組条約締約国会議」(通称「地球温暖化防止京都会議」)で議決した議定書。正式名称は、「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」 この議定書で、温室効果ガス六種(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFC、PFC、SF)を、二〇〇八~ニ〇―二年までの期間中に一九九〇年を基準にするという矛盾は含んでいるが、先進国全体で少なくとも五%削減を目指すことに。各国の目標としては、日本マイナス六%、アメリカマイナス七%、EUマイナス八%など。 『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より R061220 P98

米粒写経 談話室 2024.12.19 居島一平古書探訪 映画談話室 令和6年最終回

米粒写経 談話室 2024.12.19 居島一平古書探訪 映画談話室 令和6年最終回

2024年12月19日木曜日

◎学生が(うそまみれの)新聞を読まないのは良いこと

◎学生が(うそまみれの)新聞を読まないのは良いこと 日下: NHKの中で議論があったかどうかは想像ですが、サラリーマンだから上の顔色を見ていると思う。上がそれでいこうとなったら、下は反対はしないだろう、それがサラリーマン根性です。報道の世界にもそれが広がっているとしたら大問題です。財界・官界・政界の人がサラリーマン化して……ということは保身第一になっている。それから学界にもそれがあり、今や報道の世界も保身第一病にかかっている人が多いとなると、これは大変なことです。そんなところが提供する情報は百害あって一利なしです。 その意味では、学生が新聞を読まないのは良いことかもしれません。一時高度情報化社会到来論が説かれたとき、私は、そんな気配は全然ない、むしろ低級情報化社会なら到来すると書いたことがあります。テレビがそうなり、その結果、テレビも視聴率がどんどん落ちています。その逃げ道がセンセーショナリズムで、そこではスキャンダルと安物科学汲報道が花盛りです。 武田: 日経新聞が小学生の環境教育をしようというので、企業に頼んで広告特集を出したんですね。その記事によると、各企業の環境教育担当者が、温暖化のせいで、南極の氷が融けている映像や海水面が上がってツバル(南太平洋の島国)が沈んでいるという映像を見せた。十校くらいが対象でしたが、それらを見て小学生が真っ青になっていたというのが記事に出ていました。 私は校長先生と企業の社長さんに手紙を出しました。 環境問題が大切だという気持ちはよくわかるが、四つも嘘をついている。 事実は「南極は温暖化していない」「南極の氷は減っていない」「海水面も上がっていない」「ツバルが沈んでいるところは海水面があがっているのではなく地盤沈下によるものである」にもかかわらず、その反対を言っているということです。もともとツバルを沈めようとしたら海水面を一メートルは上げなければならない。なにしろ太平洋を全部、一メートル上げるのだから膨大な水がいりますが、北極は関係がないし南極からも水が来ないとなると、水の元栓が無い状態です。 こんな初歩的なことで子どもを青ざめさせることが、日本の子孫にプラスになるのか。 こんなことをやって、「いったいあなたがたは何をやっているのか」と、マスコミや企業に言いたいんです。 日下: 本当ですね。大賛成です。なぜNHKなどマスコミがそういうインチキをするか。 私は、文科省が税金を使って、安物サイエンスというインチキをやたらと振りまいているのがまず問題だと思う。しかも、それを入学試験という圧力で子供にたたき込んでいる。 そしてそういう試験に通った人が新聞社やテレビ局などに入り、「俺は頭がいい」と錯覚して、科学記者などになっている。 しかし、科学記者は出世コースから外れている。上の方から、「センセーショナルな記事を書け」と商業的な命令があれば、記者として環境問題は話題をつくれるチャンスだと思うだろう。 そして、日本の普通の人たちは理科が苦手、科学が苦手というのが染みついてしまっている人が多い。そういう人たちは、彼らが書いた記事を簡単に信じ込んでしまうことになる。一度流れができると官庁はそれに予算をつける。環境対策に予算がつくと一部の学者環が迎合する。学者が言えばたいていのインテリは盲信する。 武田: そうですね。日本ではたいていの人は理科などは学校で教わるだけで、日常生活ではほとんど関係がない。科学マインドがないから、コロリと願されることになる。でも、冷蔵庫の中にお湯を入れると霜がつきやすいのは十分に知っているのに、温暖化すると南極の氷が融けると思うのですから、科学のマインドというよりなにか別のものが欠けているのかも知れません。 日下: 南極探検で有名な白瀬大尉が早稲田の大隈重信総長に出発の挨拶に行ったら、「体に気をつけろ、あまり汗をかくな」と言われたので、「南極は寒いんですよ」と答えると、「そんなバカな、南へ行くのではないか」と言ったという話がある。南は暑いという科学以前の常識があったという話です。 『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より R061219 P94