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2024年12月11日水曜日

◎「予防原則」とダイオキシン規制

◎「予防原則」とダイオキシン規制 日下: しかし、いまだに焚き火などは禁止されているし、まだまだダイオキシンが有害だと思っている人たちは多いわけだ。 武田: つまり、ダイオキシンについては、一般の人たちなどは、まだ疑わしいと思っている人たちが多いわけですね。有害だと判定されなくても、「疑わしい」ということだけでも規制できるということが「予防原則」(注9)ということです。 ですから、ダイオキシンについては、この「予防原則」の問題でもあるのです。「予防原則」は、一九九二年にリオデジャネイロで開かれた環境サミット(「環境と開発に関する国際連合会議」)で「原則十五」として宣言されたものです。 予防原則では、それまでの水俣病、四日市ぜんそく、あるいは光化学スモッグなどの教訓の上につくられたもので、要するに公害などが起こる前に科学的根拠なく規制できるということです。 この予防原則については、私は講演でこんなふうに説明しています。 「お母さんが買い物に行って幼い兄妹が二人残っていた。弟が冷蔵庫を開けて食べようとした。お姉ちゃんが、『お母さんが帰ってくるまで待ちなさいよ。腐っているかどうかわからないから』と止める。これが予防原則です」と。 ということはどういうことかというと、お母さんが帰って来ていない状況では、腐っているかどうかはわからない。つまり、科学的根拠がないということになります。お母さんが帰って来て、はじめてお母さんに「腐っている?」と聞く。そこでは、はじめて腐っているかどうかわかる。もし、腐っていないのならば、そこで「食べていい」となって、予防措置は解除しなければなりません。 公害を経験したわれわれとしては、当然、このような予防原則を支持しています。 ところが、一九九二年に日本のダイオキシン報道が起こったときに、政府、環境省(当時の環境庁)は、この時点で「データはまだ出ていませんよ」と、毒性については科学的根拠がないということをきちんと伝えなかったんです。本来であれば、「データは出ていないけれど、動物実験では強い毒性がある。しかし人間の毒性は不明だ」と。そうきちんと説明したうえで「だから、とりあえず規制しておきましょう。それで結果を見ましょう」と伝えるべきだったのです。 そして、二〇〇一年一月に和田先生が論文を書かれたところで、ダイオキシン規制法を続けるかどうか、改めて決めればよかったのです。 ところがその前に何が起こったか。女性弁護士界における「ダイオキシン・リコール運動」など、ダイオキシン規制の方向へと、社会的な活動が積み重なりました。もちろんマ スコミもそういった流れを唆(そそのか)し便乗した。 そのために、せっかく予防原則といういいシステムを取り入れたにもかかわらず、それがきちんと機能しなかった。 ところがヨーロッパはどうかというと、ヨーロッパは予防措置の社会的施行に対して起こるべき不適切を防ぐ五項目というのをつくります。たとえば社会的に不公正なことが起こらないこととか、科学的根拠がないのだから「ない範囲にとどめる」とか、速やかに実験をして結果を明らかにするなどといったことです。予防原則を適応するときには、つねにそういう付帯条項がついているのです。 たとえば、ダイオキシンを仮に予防措置で禁止する。これはこれでいいのですが、そこから実験を重ねて、ダイオキシンがシロかクロかを決める。シロとわかったら、そこで規制解除の検討をはじめる。ヨーロッパでは、そういう社会システムが機能しているということです。 (注9)予防原則と一九九二年の「環境と開発に関する国際連合会議」 予防原則とは、化学物質や遺伝子組換えなどの新技術などに対して、仮説上でも、環境などに重大な影響を及ぽす恐れがある場合には、科学的に因果関係が十分に証明されない状況でも、規制措置を可能にする制度、考え方のこと。 一九九二年六月三日から十四日まで、ブラジルのリオデジャネイロにおいて、「環境と開発に関する国際連合会議(UNCED)」が開催され、この会議で、合意された二十七の原則を宣言した。「予防原則」の考え方は、その二十七原則の中の原則十五で次のように、取り上げられている。 「環境を防御するため各国はその能力に応じて予防的取組を広く講じなければならない。重大あるいは取り返しのつかない損害の恐れがあるところでは、十分な科学的確実性がないことを、環境悪化を防ぐ費用対効果の高い対策を引き伸ばす理由にしてはならない」 このように、単純な「疑わしきは罰す」論と区別するために「予防原則(precautionary principle)」ではなく「予防的取組(precautionary approach)」と呼ばれることが多い。 『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より R061211 P68

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2024年12月10日火曜日

◎将来にわたってダイオキシンが問題になることはない

◎将来にわたってダイオキシンが問題になることはない 日下やはり普通の人たちは、プラスチックごみなどを燃やすと有害なダイオキシンが出るとなったら、やはり燃やすことには神経質になるでしょう。報道が盛んだった九〇年代半ば頃は、そのへんで落ち葉などのゴミを燃やしていても、警察に通報されたんじゃないかなぁ。 武田: そうですよ。ダイオキシン騒ぎが起こってからは、焚き火が禁止され、農業の人は野焼きまでできなくなって困っています。 日下: ダイオキシンが有害ではないという説が決定的になったのは、結局いつごろのことなの? 武田: 和田攻先生は東京大学医学部教授で免疫学や毒物学の日本の第一人者です。この和田先生が二〇〇一年の一年間に論文をいろいろ出されています。 その中でももっとも一般的なのは一月に出版された「学士会会報」に掲載された「ダイオキシンはヒトの猛毒で最強の発癌物質か」です。 そこには、「少なくともヒトは、モルモットのようなダイオキシン感受性動物ではない。また、現状の「環境中ダイオキシン発生状況からみて、一般の人々にダイオキシンによる健康被害が発生する可能性は、サリン事件のような特殊な場合を除いて、ほとんどないと考えられる」と書かれています。 注目してほしいのは、この「一般の人々にダイオキシンによる健康被害が発生する可能性は……ほとんどないと考えられる」という部分です。「過去にダイオキシンによる患者はいなかったと思われる」というなら普通の論文ですが、将来について、「健康被害が発生する可能性はほとんどない」というのは珍しい書き方です。 当然、未来のことは過去のことを書くよりも、もっと慎重であらねばなりません。それにもかかわらず、科学者がここまで書くということは、よほど確信があるということです。 和田先生の論文は論理的で、これまでの医学的見地、また毒物的見地からいって、ダイオキシンの健康障害が起こる可能性はほとんどない、危なくないと断定されるに十分な内容でした。その後、この論文が書かれるもとになった実験データを勉強したり、先生の講演を聴いて、その確信はますます深くなりました。 先生が、「ダイオキシンが猛毒になった理由」としてあげているのは、「科学の力の弱さ」です。つまり、ダイオキシンが毒性かどうかは、医学の問題であって、本来は科学が判定しないといけない問題です。ところが科学が判定せずに、その判定に社会のほうが大きく乗り出してきてしまった。 つまり、毒性などという科学の問題は、社会が判定するものではないにもかかわらず、社会が最初に判定してしまったのは、科学の力が十分ではなかったからだと言うわけです。 社会が判定した裏には、もちろん一部の科学者がいます。政府が研究費を出すということで、政府の施策に反対しにくくなります。結果的に、政府に都合のいい意見にならざるを得ません。 また、視聴率至上主義のテレビなどマスコミはスキャンダリズムにのって危険をあおる。そうして、大衆の中で異常な心理状態が醸成され、そこに利権が発生していくという構造です。ダイオキシン対策に、国家予算で千八百億円も出していたわけで、その予算をどこが使うのかという話になります。そういったものすべてが―つのパックになって進んでくる。 日下: その旗振り役が環境省だった? 武田: 自分たちが偉くなるためには、もう一回戦争がなければ困るのですから、その意味では、ダイオキシン問題は彼らにとって、ちょうどタイムリーなものだった。 日下: それで、「戦争が終わった将校さん」と。 武田: そうです。ダイオキシンの急性毒性としては塩素挫創(えんそざそう)という、まあ普通に言えばニキビですが。このニキビはダイオキシンを摂取しなくなるとすぐ治る一過性ものです。 二〇〇四年十二月に、ウクライナ共和国の大統領候補であったユシチェンコさんが食事にダイオキシを盛られて倒れ、顔面に青黒い発疹(ほっしん)ができて人相がすっかり変わってしまったと言われている事件があります。 ユシチェンコさんは、その後無事回復して大統領になりました。その後の調査で彼は塩素系農薬か、ニミリグラム程度のダイオキシンを食べさせられたと推定されています。このダイオキシン量は、高濃度のダイオキシンで汚染されたキャベツを、一度に二百万個食べた量に相当すると言われます。それほどの量のダイオキシンを一時に摂っても、たしかにひどい発疹ができはしても、結果的には生命に別状がなかったわけです。だから、この事件は、急性毒性に関してもダイオキシンのリスクはほとんどないという証明になったものです。 『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より R061210 P64

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