何だかんだ言っても、やはりみんな幸福な生活を望んでいるのではないでしょうか。そのために、日々生活し、活動し、出逢いなどなど行っています。日常の生活で感じた事、実際に経験したことなど、徒然のままに、記録してみます。
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2024年6月5日水曜日
第2章 検証編② 「健康」を害する新聞・テレビの脅迫的なニセ情報 血圧、タバコ、コレステロールについて
第2章 検証編② 「健康」を害する新聞・テレビの脅迫的なニセ情報
血圧、タバコ、コレステロールについて
血圧 人々の健康を害してきた“高血圧問題”
前章で検証したダイオキシンの問題は、ほぼ 無毒のものを「史上最強の毒物」というようなキャッチコピーをつけ、多くの国民を不安に陥れたということは非常に大きな罪であると私は思います。
しかしそれよりももっと奥深く、きちんと考えなければならない問題があります。それらはやはり健康上の問題で、その一つが「血圧」です。
ダイオキシン騒動では、テレビ 朝日を中心としたマスメディアがウソを国民にばらまいたのですが、それでも期間として約5年くらいのことでした。
しかし血圧の問題は、それよりも遥かに長い期間にわたって日本人を蝙し続け、時には健康被害をもたらしてきたわけですから、その意味ではダイオキシンよりも悪質です。
悪質なのですが、血圧の問題に関わってきた人たちの中には、それが日本人の健康につながると信じる「善意の人」もいたはずです。「塩を摂ると血圧が上がる」という間違ったことを言ってきた人たちは、ダイオキシンのときのように必ずしも「自分が儲けよう」と思っていたとは言えないところもあるのです。ですからその点は慎重に考えなければいけません。
血圧の問題について考えるとき、まず知っておかなければいけないのは「血圧は年齢とともに少しずつ上がっていく」のであり、それが「人間というものの年齢的な変化にもとづく、合理的な変化」であるということです。
赤ちゃんの肌などをみればすぐにわかるのですが、若いころは皮膚も体組織も非常に柔らかいので、心臓が圧力をかけて全身に血を送ろうとすると血管がプクっと膨らみます。そうすると血管が太いチューブになりますから、圧力はそれほど高くなりません。
ところが、年を取ると血管が硬くなってきて、心臓が血液を送ろうと思ってもそれに応じて膨らんでくれなくなります。50歳ぐらいまでは少しずつ硬くなっていくので、普通は20歳ごろの血圧が120ぐらいだった人が50歳ぐらいになると130とか140とかそのくらいになるわけです。
ですから多くの病気でない人たちの血圧は、だいたい120~140くらいになります。
この血圧が「高くなると寿命が短くなる」ということで「血圧を上げてはいけません」と指導されるようになりました。現在では「血圧180なんてとんでもない」「160でも高い」「140とか130以下にしなさい」などと言われます。
しかし、これは極めて無責任な医療政策であり、そこに金儲けを企んで日本の指導的な医師が絡んできました。
その一方で、誠意のある医師や健康に注意する人たちまで間違った認識を持つようになったという複雑な構造がみられます。
『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060605 P098
2024年6月4日火曜日
テレビ朝日は「風評被害」の賠償をせよ!
テレビ朝日は「風評被害」の賠償をせよ!
それでもダイオキシンが最強毒物であることを否定する論文が日本でも出てきたことで少しずつその影響が及び始めました。
国会では「ダイオキシン類対策特別法」が成立してしまったのですが、結局2004年になると、ダイオキシン報道が間違っていたということが広く知られることになり、報道自体がなくなっていきました。
そして、それとともにダイオキシンによる健康被害を受けたという患者もほとんど出なくなりました。報道がなくなると病人が出なくなるということは、何を意味しているかというと、「ダイオキシンの健康被害は報道が病原菌だった」という科学的にはまったく信じられないことが起こっていたということです。つまり、人間は身体的および精神的なものであって、身体は病原菌が病気の原因になりますが、精神的にはテレビの誤報が病原菌になることを示しています。
しかし今でも国会で定められたダイオキシンに関する法律の「後遺症」(これも病原菌による後遺症ではなく、テレビによる後遺症)はあります。たとえば、自宅の庭で焚火をすることがほぼ禁止の状態になっています。
これについてはダイオキシン騒ぎをつくり出した人たちがそれを修正する必要があるでしょう。テレビ朝日のように社会のダイオキシン騒ぎを主導した機関は、まず賠償をしていただきたい。
風評によって発生した損害に対する金銭的な賠償をしなければいけないし、検察もこれを告発しなければいけない。
ウソをついて他人を怖がらせたり、金品を損失させたのは、基本的には「詐欺罪」に類するもの。やはり、こういうことは二度と起こってほしくはない。このような大きなウソは、社会的な制裁を受けなければならないと思います。
さらに言えば、騒動の中心的役割を果たした「ニュースステーション」はその後も名称を変えながら番組を続けています(現在は「報道ステーション」)。これほど間違った情報を流した番組が今でも放送されているということは、放送界のモラルがとても低いことを意味しているでしょう。

『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060604 P092

『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060604 P092
人々を「不安」にさせるフェイクニュースの大罪
人々を「不安」にさせるフェイクニュースの大罪
その後の論文をみても、やはりダイオキシンの人間に対する毒性は非常に弱いということが書かれていました。
そのころに私がよく言っていたのは「ダイオキシンが猛毒ならば、やきとり屋の主人はみんな健康被害に遭っている」ということでした。
「ダイオキシンは火を使うことで発生します。鶏肉という高分子物質に塩をかけて銅の串を刺して400℃から500℃で焼く、これはダイオキシンの製造条件ですから当然大量のダイオキシンが発生する。そのモウモウたる煙の中でやき鳥屋の主人はいつも仕事をしている。けれども、ダイオキシンによる病気になった例がない」というわけです。
そして 、
おさむ
年には東京大学医学部で毒物専門である和田攻(おさむ)先生が『學士會報』に「ダイオキシンの毒性は弱い」ということを書かれました。
そのときに和田先生は「ダイオキシン騒ぎは科学が社会に負けた例である」としていました。「科学が社会に負けた」というフレーズは私もその後いろいろなところで使わせてもらっています。
科学的に無毒であるとか微毒であるというようなものが社会的な活動、つまり噂であるとか、あるいはテレビウイルスによって猛毒に仕立てられてしまいました。
そんなダイオキシンに対して「史上最強の毒物」と呼んだのはいったい誰なのか。その人間はよくよくダイオキシンについて調べた上でそのキャッチコピーをつくったのか……。
私は以前、多摩美術大学で環境デザインを教えていましたが、そのときによく学生に言いました。
「デザインというのは非常に人に訴える力がある。それも優れたデザインほど人に 訴える力がある。しかし、もしも間違ったことをデザインしたらそれは多大な悪影響を及ぼすことになるので絶対にしてはいけない。
たとえば、戦争を煽る素晴らしいデザインを描いたり、誰か特定の人を糾弾するような素晴らしいデザインを描く。それはデザインの力はあっても社会的な害毒を流すことになる。同じようなことは科学の世界でもいつもある。
たとえば、原子爆弾を造ればものすごく多数の罪のない人を殺すことになる。そういうことは専門家としてはよくよく考えなければいけない」―――。
残念ながら、ダイオキシン騒ぎもそういうところがありました。
『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060604 P092
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