何だかんだ言っても、やはりみんな幸福な生活を望んでいるのではないでしょうか。そのために、日々生活し、活動し、出逢いなどなど行っています。日常の生活で感じた事、実際に経験したことなど、徒然のままに、記録してみます。
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2023年12月6日水曜日
人間の真の幸福は、人間社会全体が、永続的に豊かな生活をするため
人間の真の幸福は、人間社会全体が、永続的に豊かな生活をするため
人間には「医学」という都合の良いものがあります。病気になったら熱を冷まし、ケガをしたら修繕ができます。それはそれで結構ですが、そのために、他の動物まで、実験動物として犠牲にするのは共存とは言えないと考えられます。
人間の健康と医学の発達のためだけに、これほど、自由自在に動物を実験に使う、生命を軽んじるという態度は、やがて生物としての人間に、「命の尊厳」を忘れさせるかもしれないからです。
もちろん、地球そのものとの共存を考えたら、ビルを壊した廃コンクリートで日本の平野をすべて埋め尽くすということもできないはずですし、太陽電池ですら、太陽の光を借りるという点で多少なりとも遠慮する気持ちがでると思います。
少しでも長く生きたいから実験動物を使うのは正しい、少しでもものが欲しいから土をコンクリートで覆ったほうがよい、というのは「部分的な正しさ」です。人間の真の幸福は、人間社会全体が、永続的に豊かな生活をするためであり、それにはおのずから制限があることを知らなければなりません。
わたしたちは、「地球にやさしく」「環境を守る」と盛んに言っているのに、繰り返し「共存」を唱えているのに、片方でそれと全く違う行動をとっていることが判ります。それは、「裏でサルを実験動物として使い、表でサルと友達になろうとしている」ようにも見えるのです。
架空の環境は人間にとって都合の良いように思いますが、それは人間から「誠実」を奪っているように思えます。普通の神経の人だったら、サルと友達になろうとしているときに、そのサルをアルツハイマーにさせることはできないでしょう。人間には良心もあり、「痛むこころ」があり、矛盾した行動をいやがってきたのです。
「冷凍食品」のところで、わたしたちは自然との距離が遠く離れていることを知りました。そして、「人間肝臓ブタ」では、わたしたちが他の生命との共存をやめようとしていることも知りました。
人間は、「命」と「自然」という、一番、大切な環境と決別しようとしているように感じられます。もともと、環境は「誠実」なものです。自然、そこに棲む生物は、みんな、自分を守り、少しでも長く生きようとしても、死は等しく、偶然に、そして厳然として訪れ、すべてのものがその現実に従容として従ってきました。
そして、自然は、正直で現実的です。突然、強い風が吹き、これまであんなに苦労して巣をつくり、やっと雛が大きくなりはじめたのに……そのためにこそ、これまで長い間、苦労に苦労を重ねたのにそれが一瞬のうちに飛ばされる……希望は希望、望みは望みであり、そして現実はそれとは別にある……それが自然です。
このような自然の環境がわたしたちの周りにあればわたしたちのこころは誠実になるでしょう。ウソはウソ、矛盾は矛盾として感じ、決して「裸の王様」にはなりません。
『日本社会を不幸にするエコロジー幻想』 武田邦彦著 (青春出版社 平成13(2001)年刊)
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2023年12月5日火曜日
"自然との共存"の考えをあらためる
"自然との共存"の考えをあらためる
環境を考える上で大切なことの一つ、「共存」ということについて少し整理をしてみます。
地球環境を守る第一歩は「共存」といわれます。それはもう、常識的ですらあり、日本の新聞を読むと「自然との共存」はすでに当然のように語られ、対談記事や環境シンポジウムの特集では繰り返し、「共存」という用語が踊ります。
この「共存」という言葉は、地球上に一緒にすむ生きとし生けるものとの共存であり、"地球そのもの"との共存です。人間が出現すると、すべての生物の生殺与奪の権利が人間に与えられ、人間の道具としてかしずくことではありません。
かつては人間の行為は、共存との間になんの矛盾もありませんでした。それは、豊かな生活を実現すること、幸福を求めることは、自然との共存、他の生命との共存のなかで作られる環境にこそあったからです。
しかし、現在、もし人間が他の生物、そして地球そのものとの共存を望むなら、わたしたちの行動はかなり修正を余儀なくされるでしょう。臓器が傷んだからといって、「人間からだブタ」を大量に飼育し、そのブタから臓器をもらって手術をしたり、肌に皺が目立つようになったから「人間皮膚ブタ」の皮膚をはぎ取って交換し、さらには骨が弱くなったからといって「人間骨ブタ」の骨に取りかえることを意味していません。
サルをアルツハイマーにかけることに成功したと報じられました。ともに霊長類であり、本来、共生すべき生命を、人間のために病気にまですることもないでしょう。
もし、共存というのが人間と他の動物との共存を示すなら、サルをアルツハイマ ーにすることは人間自体の生きる意味を失わせるからです。
「共存」とは、少し長生きするより、サルがそばにいて、一緒に生活をともにすることを選択することです。
最近では、さらに細胞レベルでの移植医療の可能性も研究されています。真の意味での共存を大切にしない限り、科学による自然の破壊は際限ないのです。
『日本社会を不幸にするエコロジー幻想』 武田邦彦著 (青春出版社 平成13(2001)年刊)
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2023年12月4日月曜日
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