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2023年8月14日月曜日

●環境ホルモンという恐怖物質の登場

●環境ホルモンという恐怖物質の登場 ダイオキシンとほとんど同じことが「環境ホルモン」「塩ビ」「農薬」などでも起こってきた。 前に、「環境ホルモン」報道の状態をダイオキシン報道と一緒に図表2-7で示したが、これは1996年頃に猛烈に報道され、今ではまったくと言っていいほど報道されなくなった「環境破壊物質」のことである。 生物にホルモン的作用を起こしたり、逆に阻害する化学物質を「内分泌攪乱物質」と呼ぶが、あるマスコミの記者が「環境ホルモン」という造語を考え出し、これが人口に膳灸した。なにしろ男が女のようになり、精子が減り、人口が減少するというのだ。 確かに最近の日本社会では女性に対して相対的に男性が弱くなってきたようにも見える。それに精子が減っているという研究データも発表された。おまけに人口も減少している。環境ホルモンの影響と社会現象がピッタリ一致したのである。 男の子を持つお母さんはビックリした。食物からダイオキシンを摂取すれば奇形児が生まれる、母乳を与えればダイオキシンで将来、子供がガンになる、おまけに環境ホルモンのせいで息子がいても孫が生まれない、もしかすると性同一性障害になって苦しむかもしれない――。こうした不安を抱いても決して不思議ではない。 今ではすっかり報道されなくなった環境ホルモンとは一体な'んだったのだろうか。

例えば、魚ではオスとメスがあまりはっきりしていない種がある。10匹ぐらいが集団で生活していると、だいたいそのうちの1匹がオスである。しかし、このオスは最初からオスとして生まれたわけではなくて、メスがオスになった魚であることもある。群れを守るためには戦う魚が必要だから1匹はオスになるとも言われる。 仮に群れが敵に襲われ、そのオスが戦って死ぬと、残りの9匹の魚のうち、一番体が大きいメスがオスに性転換する。だいたい1週間で体も全部変わって雄になる。このように動物ではオスとメスがはっきりと区別されていないものもおり、さらに下等生物になると雌雄同体もいる。危険が差し迫ってくるとオスとメスに分かれるという生物も珍しくない。 ところが、人間は誕生時に女性と男性という性別がはっきりしていて、生を受けてから男性が女性に変わったり、女性が男性になったりするということはほとんどない。こんなことは生物学では初歩的なことで専門家はわかっているのだが、悪用された。 まず学者の研究が紹介される。最近、日本の男子の精子の数が少なくなったとか、男性が女性化しつつあるなどと報道される。次に、毎日のようにテレビでは動物の性器を撮影して、オスがメス化しているという「証拠」を突きつける。 それも弁当箱の材料から環境ホルモンが出るというのだから、男の子を持つ母親はお弁当をつくるのもビクビクものだった。その頃、私の家内もお弁当をつくる時に「これ、大丈夫?」とよく私に訊いていた。 オスとメスが入れ替わる魚の集団があることは小学校の教科書の副読本に書いてあるぐらいのものであるが、この世の中は情報が非常に歪んで伝わり、小学生でもわかるような内容に大人もすっかり騒されるようになっている。 結局、この環境ホルモンというのはどういうことだったのだろうか。 まず、学問的に精子の減少は否定された。 全体的に減少しているというのではなく、もともと精子の少ない男性の精子数を数えて報告していただけだった。男性によっては精子の少ない人もいる。そうした人だけを調べたらそういう結果にもなる。 さらにこの環境ホルモン事件の全体としてみれば、広い自然界で正常に育っていない動物は多い。そうした動物をピックアップして報道しただけだった。 現代は化学物質が過剰に溢れている時代である。それが人間の健康に影轡を与える可能性は否定できない。慎重に環境を汚染しないように進めていかなければならない。 だからといって科学の姿を借りて「ウソをついても良い」ということにはならないはずだ。本当に問題なら真実を明らかにしていけば良いからだ。 「ウソをついたから改善されたのだ」という論理は、「自分が正義だと思うことなら何をしても良い」という利己的な社会をつくるだろう。 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦 洋泉社刊 2007年 20230814  103

【生配信】第220回 江崎道朗&井上和彦&居島一平そして初登場の多田将が話題のニュースを特別解説!

【生配信】第220回 江崎道朗&井上和彦&居島一平そして初登場の多田将が話題のニュースを特別解説! 今日の闇鍋ジャーナルは、内容が濃いです。出来れば、ニコ生で全編を見られることをお勧めします。 神回のコメントがずいぶん流れました。 特に、素粒子物理学者の多田将氏のコメントが具体的でわかりやすかったです。

2023年8月13日日曜日

中国・欧州EV企業が戦々恐々!世界のEV市場を崩壊寸前に追い込むトヨタの全個体電池が実用化!!

【ゆっくり解説】「まさか豊田会長の追放に失敗するとは…」中国・欧州EV企業が戦々恐々!世界のEV市場を崩壊寸前に追い込むトヨタの全個体電池が実用化!! この情報が事実ならば、このEVは市場を拡大すると思います。 トヨタの戦略は、全く正しいと思います。

●情報操作のケーススタディとしてのダイオキシン問題

●情報操作のケーススタディとしてのダイオキシン問題 このイタリアのセベソの話には後日談がある。平成13年に『いのちの地球 ダイオキシンの夏』というダイオキシンをテーマにした環境啓蒙目的のアニメーション映画が日本で制作された。この映画の宣伝がある新聞に載っていた。 「イタリアのセベソで工場の爆発事故が発生し、次々と多くの障害が出たので、11歳の少女が友だちと少年探偵団を結成し、日本人ジャーナリストの人と共に事故を起こした工場に行き、みんなを助けようとした」という趣旨が書かれていた。 筆者はその記事を見て新聞社に電話をし、「これは物語といっても実際にイタリアで起こったことを対象にしていますし、あまりに事実とかけ離れているのでこの作品はあまり宜伝しない方がいいのではないですか」と言った。しかし、この映画は文部科学省の選定となって多くの児童や生徒がこの映画を観ることになる。 人間の被害がゼロだったセベソの事件が環境汚染の典型として文部科学省の選定となり、多くの子供たちが観るというのは一体どういうことだろうか。 太平洋戦争が始まる前に、戦争を賛美する映画がずいぶんつくられた。戦争は国家間の衝突であり、庶民はそれに巻き込まれざるを得ない面はあるものの、大変に悲惨なもので多くの人が死に、悲痛な思いをするものだ。ただ、それを映画にしてある局面だけを切り取って美化した作品をつくれば、戦争とはこんなにかっこいいものなのかと若者を錯覚させることもできる。木下恵介が監督し、高峰秀子が主演した「二十四の瞳』という映画では、当時軍事一色の世界で「軍人になりたい」と希望する小学生が兵士として出征し、そのまま若い人生を終えてしまう悲惨さが見事に描かれている。 虚偽の情報を流し、人の幻想を誤った方向に膨らますのは罪深いことである。 このような多くのトリックが「ダイオキシンは猛毒である」という思い込みを社会につくった。ダイオキシンという名前は日本の全国民が知るところとになり、そして1人の犠牲者も発生していないのに猛毒に仕立て上げられた。 不安に脅えて母乳を赤ちゃんにあげることすらできない母親も現れた。我が子にダイオキシンの害が及ばないかと心がちぎれるような夜を過ごしたかわいそうな母親―――。「サスペンス」というのは物事が決まらない時の宙づり状態の不安を言う。そんな状態が人間には一番しんどい。 それでも報道は正当性を主張する。 ダイオキシンの報道で、ついに訴訟にもなったあの有名な所沢産のホウレンソウ事件について触れておきたい。この報道がウソだったことはすでに最高裁で決着がついているが、一般的にはまだ所沢のホウレンソウがダイオキシンに汚染されていたと思っている人がいる。ホウレンソウをつくっていた人の悔しさも晴らしたい。 この虚偽の報道は、最高裁で報道側のテレビ朝日に敗訴判決が下されている。それでも新聞は次のように社説で言い訳をした。

農政ニュース/JACOM (jacom.or.jp) 「確かに所沢のホウレンソウ事件の報道は嘘だったかもしれなぃ、しかし、それをきっかけに人々がダイオキシンについて多く知るところとなり、注意が払われることによってダイオキシンの規制が行われたのだから、このくらいの報道は許されるのではないか」 事実は事実のまま伝えなければいけない。もし事実を変えても結果が良ければ良いというのであれば、結果的に良いと予想されるならばどんどん人に嘘をつけばいいということになる。そのようなメディアの規範は決して認められるものではない。 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦 洋泉社刊 2007年 20230813  100

【大谷翔平】自己最速190キロ弾丸二塁打も惨敗直後にとった”ある行動”に騒然…「チームに見切り?」またも投壊で連夜の大敗を喫したエ軍に対して”あの大谷”が漏らした”ド正論”に賛同の声【海外の反応】

【大谷翔平】自己最速190キロ弾丸二塁打も惨敗直後にとった”ある行動”に騒然…「チームに見切り?」またも投壊で連夜の大敗を喫したエ軍に対して”あの大谷”が漏らした”ド正論”に賛同の声【海外の反応】 大谷翔平、驚愕ニ塁打&大飛球も41号お預け エンゼルスはまたも投壊で連夜の大敗 仲良し同僚が大谷の知られざる一面を回答「クレイジーだ」 大谷が「休むのも仕事」と言い出した裏側「チームに見切り?」 悲劇の8月…チームに流れる重苦しい空気

2023年8月12日土曜日

『焼き桃』硬い?甘くない?焼けば美味しくなります!

『焼き桃』硬い?甘くない?焼けば美味しくなります! ちょっと硬い?思ったほど甘くない?桃あるある!ですよね。そんな時は、焼けば美味しくなります♪今回の最大のポイントは「皮付きで焼く」!一番美味しいのが皮のあたりだし、栄養もしっかり頂きたい♪そして、まず、焼く前に一口食べてみて、甘くなければ甜菜糖、酸味がなければレモンを用意しておきましょう! 焼き桃 Pêches poêlées 【材料】2人前 桃         1個 無塩バター     25〜35g 香リ付けのお酒   少々 (クレームドペーシュ、ペルノー、ラムなど) ソフトクリーム   2個 [味の調整] 甘み → 甜菜糖 適量 酸味 → レモン汁 適量 ▼飲物▼ クレマン ドゥ ブルゴーニュ ロゼ Crémant de Bourgogne rosé ヴィトー アルベルティ Viteaut-Alberti

●「あなたの子供には奇形児が生まれる」という脅迫

●「あなたの子供には奇形児が生まれる」という脅迫 三番目は1976年に起こったイタリアのセベソの事件である。その年、イタリアのセベソという町で化学工場が事故を起こした。その工場は塩素系の農薬を製造していたため、それが飛散するとともに、その中に含まれていたダイオキシンが町中に降り注いだ。 その量はきわめて多く、たった人口1万7000人の都市なのに、1年間に日本中で発生するダイオキシンと同じほどの量、つまり5キログラムから20キログラムだったと言われる。 ダイオキシンの致死量が報道された通りなら、数億人の人が死亡する量だと推測されていたから1万7000人のセベソの住民はすべて全滅するのではないかと危惧された。 しかし、現実には明らかな慢性疾患も、もちろん死亡者も出なかった。当時はダイオキシンというのは、猛毒の可能性があると疑われていたので、国際的な医師団が入って毎年、追跡健康診断が行われた。 その結果は、ヨーロッパのインターネットページに掲載されていた。驚いたことに日本の新聞には大きな被害があったと報道されているにもかかわらず、インターネットページに掲載されている健康診断の結果では、犠牲者や病人は1人も出ていない。女性の皮下脂肪にダイオキシンが少し蓄積されているという報告があったが、その女性から生まれる子どもには何も問題はなかった。 しかし、哀れだったのは、周囲から「あなたが産む子どもには奇形児が生まれる」と脅かされた女性とそのお腹の子供だった。奇形児を産むのを恐れて堕ろした妊婦が多かったからである。公式に認められている女性だけで40人もいる。 しかし、それは氷山の一角と言われている。胎児も人間だから「偽装されたダイオキシン報道による大量殺人」と言っても良い。 ダイオキシンの毒性は弱いので健康な子どもが生まれたと思われるのに、周囲の批判から子供を産めなくなり妊婦を中絶に追い込んだこの事件は、ヨーロッパ中世の魔女狩りを想起させる。 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦 洋泉社刊 2007年 20230812  97