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2022年12月24日土曜日

令和5年神社暦ほか  皇紀2683年 西暦2023年

令和5年神社暦ほか  皇紀2683年 西暦2023年

2022年12月23日金曜日

おぞましい再エネ発電賦課金

おぞましい再エネ発電賦課金 先述のとおり、太陽光パネル一式を定価で買えば、投資の回収に一五年も二〇年もかかりそうでした。それなら誰も買わないので、CO2を環境負荷とみる人々が、補助金を出そうと思いつきます。原資には庶民の電気代を使おう。電気代の通知書に見える再エネ促進賦課金です。 民主党政権の二〇一二年、霞が関に集う識者たち(一部は知人)がそう決めました。 二〇一二年の約一〇〇〇億円から始まった再エネ促進賦課金は、二〇一五年に一兆円を超え、二〇二一年は二兆七〇〇〇億円です(それを合わせた年五兆円が、実効ゼロの温暖化対策費 )。最近まで電気代の九%程度だったところ、ついに一 二%を超えました。 賦課金は、庶民から吸い上げたあと、太陽光パネルを設置できる富裕層とか、メガソーラーや風力発電で稼ぐ企業に献上される。つまり、「気候変動対策」の力などない営みに巨費を回しつつ、社会格差を拡げているのです。それが為政者の望みなのでしょうか? 二〇二二年五月から、ウクライナ情勢の悪化による天然ガス輸入価格の高騰ばかりか、再工ネ賦課金の上昇もあり、大手の電力一〇社とガス四社が家庭の電気・ガス料金を上げました。輸入費の高騰は仕方なくても、賦課金の値上げは納得がいきません。 二〇二二年三月には東急電鉄が、運行する全路線で「実質的に再生可能エネルギーだけを使う」と発表しました。「高くつく電力分のお金を払い、CO2排出をゼロとみなしてもらう」話のようです。京都議定書時代に日本がやった「札束で排出削減したことにしてもらう」話(ウソ10)によく似ています。 おぞましい現状は、「EPTを過ぎた時点から、原料費ゼロでどんどん発電できる」というウソが生みました。太陽光発電も風力発電も、まだ独り立ちのはるか手前、手がかかってしかたない幼児期のままだというのに。 なお日本は太陽光パネルのほぼ全部を輸入し、その八〇%近くが中国製です(残りは緯国と東南アジア製)。中国製はウイグルで安く製造したもののようですが、国際情勢が安定とはいえない現在、今後に向けた不安材料のひとつでしょう。 「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

2022年12月22日木曜日

「元をとる」ための歳月

「元をとる」ための歳月

ネット情報から一〇坪つまり三三(平方メートル)の太陽光パネルは、周辺機器と工事費も入れ、一五〇万円が相場のようです。まずは、そのパネルをイメージしてください。

三三㎡のパネルを五kw(キロワット)型と呼びます。ただし五kwは、快晴で太陽が真上にある瞬間の出力です(北緯三六度の東京にはない状況)。そのとき地面の一㎡に降る太陽エネルギーは、ほぼびったり一kw(毎秒一キロジュール)になります。

真上の太陽から三三㎡のパネルが受けるエネルギーは三三kwですね。すると、そのパネルの変換効率は、五kwを三三kwで割った答えの〇・一五(一五% )だとわかります。ネットにあふれる情報のうち、こういう基本を押さえた記事は見たことがありません。

ここからが少々ややこしい話です。太陽光の強さは、昼夜(夜はゼロ)・天候・季節で激変します。通年でならすと、日本の緯度なら、地面の一㎡に降るエネルギーは、最高値一kwの約七分の一(一四〇W)に落ちてしまう。つまり五KW型のパネルが「ほぼ五KWの発電」をするのは、夏至前後の日々に太陽が南中した瞬間だけ。通年の平均値なら、「定格出力」五KWの七分の一、およそ七〇〇Wと心得ましょう。

パネルは通常、南向きに、少し傾けて設置しますね。計算の都合上、水平に置くとします。ただし、どの方角にも地平線しか見えず、障害物がいっさいなく、晴れた日は日の出の瞬間から日没まで太陽が当たり続ける―――という仮想の状況です。屋根に設置したときは、大都会でも田舎でも必ず障害物があり、陽の当たらない時間もできる。そういうロスを考えれば、仮想の「水平置き」で受ける太陽光エネルギーも、現実のパネルと大差ないでしょう。

通年の平均で三三㎡のパネルは、五KWのほぼ七分の一(七〇〇W)を電力に変えるのでした。

七〇〇Wは「毎秒七〇〇ジュ―ル」だから、それに一年の秒数をかけたあとKWh(キロワット時)に換算すれば、六一〇〇KWh。一KWhの電気代を二〇円として、年間の発電量は一二万二〇〇〇円分(設置条件が悪いと、それ未満)です。初期投資一五〇万円を一二万二〇〇〇円で割った一二年三か月後に、元がとれる。ここまでに疑問の余地はありません。

話はまだ終わりません。パネルは汚れるから定期清掃が必須だし、周辺機器も定期点検や修理(壊れたら交換)をします。寿命が来て廃棄するときも、かなりの費用を払う(その問題をNHKが二〇二二年の一月一四日と二月四日に放映)。★追加分の合計が数十万円なら、元をとる期間は一二年どころではなく、二〇年とかそれ以上にもなるでしょう。

https://r.qrqrq.com/leHm8q1X ​

その続きは次項に回し、EPTを見積もります。モノの値段は投入エネルギーをおよそ反映する、とウソ11に書きました。一五〇万円のうち人件費を(多いめの)四割 = 六〇万円とみれば、投入エネルギーは九〇万円分。するとEPTは、九〇万円を一二万二〇〇〇円で割った答えの七・四年です(人件費の比率が二割なら約一〇年)。点検・修理や廃棄用のエネルギーも含めれば、もっと延びるはず。

七・四年は、「二~三年」とは大ちがいですね。EPTを二~三年とみる方々は、気温データの補正(ウソ2)に励む方々に似て、投入エネルギーをずいぶん過小評価している……と思えてなりません。

投入エネルギーをCO2排出量とみれば、設置から七・四年、条件が悪いと一〇~一五年は、太陽光パネルもCO2排出器だといえましょう。排出削減に少し寄与するケースもありそうですが、太陽光(や風力)発電の普及がCO2排出を減らした気配はありません。

 

「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

2022年12月21日水曜日

ウソ12 太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす

ウソ12 太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす 【事実】 減る状況がありえたとしても、格差の拡大、電力の不安定化、環境破壊など、害があまりにも大きい。 太陽光発電のエネルギーペイバックタイム(EPT)は、ほぼ三年だよ―――と学科の先輩が言いました。PT部分は、日本語なら「回収期間」ですね。つまり、製造から廃棄までの投入エネルギーを、三年分の発電で取り返せる。投入エネルギーの大半は化石資源です。 先輩の言が正しいなら、「元がとれた」四年目から先、発電設備は独り立ちでき、タダの太陽光を電気に変え続ける。国家レベルで行えば、電気代も下がり、化石資源の使用量も減って寿命が延び、バラ色の社会になるか……と、少し遠い分野の私もワクワクしました。 その日から二五年が過ぎました。EPT値はどうなった? EPTは、太陽の光エネルギーを電気に変える変換効率(光吸収物質が一種類なら理論上の最大値は三二% )が高いほど、短くなります。変換効率が向上したのでしょう、ネット情報で、いまEPTは二~三年。大進歩でもないにせよ、少しは短くなった(よくなった)とみてよさそう。 ではバラ色も濃くなった? ちがいます 。CO2を悪者とみる風潮のもと、見た目だけCO2を出さない太陽光発電(や風力発電)を個人や事業者レベルで展開する結果、電気代はかえって上がり、化石資源の寿命が延びる気配もありません。 状況悪化の根源は、EPT値のあやしさでは? ……と思い、計算をしてみました。結果を紹介しましょう。途中が目障りな読者は、最初と最後あたりの数字だけ見てください。 「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

2022年12月20日火曜日

実効ゼロの「温暖化対策費」

実効ゼロの「温暖化対策費」 ま日本は一年間におよそ五兆円( 防衛予算とほぼ同じ。単純平均で一日に一五〇億円)の「温暖化対策費」を使っています。グラスゴーのCOP26で岸田総理は、「二〇一三年比で二〇三〇年までにCO2排出を四六%減らす」と宣言しました。いったいどれほどの「温暖化対策」になるのか、つまり気温上昇をいくら抑えるのか、ざっと見積もってみましょう。小学校高学年ならわかってくれる計算です。 キリのいい数字にするため、「目標年」を二年だけ先に延ばした二〇三二年とし、二〇一三~三二年の二〇年間(「温暖化対策費」の総額およそ一〇〇兆円)。を考えます。また、二〇年間の気温上昇を、大きめの〇・二℃と考え、その全部がCO2排出のせいとみましょう。ほかの情報も合わせ、計算に使うデータは次のとおりです。 二〇年間の気温上昇:  〇・二℃ 日本のCO2    : 排出量 盆世界全体の一 %(ただの数にして〇・〇三 ) 二〇年間で実現するCO2排出削減率:  四六%(ただの数にして〇・四六) 以上をかけ合わせた結果の(温度計ではまず測れない)約〇・〇〇三℃にも及ぶ日本の排出削減で昇温が減る度合い、つまり成果の上限ですね。 京都議定書時代の「六%」さえ札束でごまかした国が(前章)、経済活動の半減に近い四六%削減など、できるはずはありません。また、昇温の大半が自然変動(ウソ6)なら、排出削減の効果はないに等しい。すると二〇年間の成果は、せいぜい〇・〇〇一℃でしょう。 実のところ、その〇・〇〇一℃も机上の空論にすぎません。年間国家予算に近い一〇〇兆円を使えば、相応のエネルギーが消費され、根元で必ずCO2が出る。そのCO2は気温を少し上げるだろうから、削減(したつもり)の成果もほぼゼロになってしまうのです。 四人家族のお宅なら、そんな空しい営みに、二〇一三年からの二〇年間で三〇〇万円以上も奪われるのですよ。気づかないまま奪われた百数十万円は泣き寝入りするしかないにせよ、今後一〇年余りの二〇〇万円近くも、あやしい方々に喜んで献上しますか? 一〇〇兆円・二〇年も使う国家事業の成果がほぼゼロなので、個人や企業、自治体がいくら気合を入れて何をしようと、気候にも化石資源の保全にも実効はありません。「環境にやさしい行動」は妄想の類、「環境配慮の製品」を宣伝するのは霊感商法の類でしょう。 「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

2022年12月19日月曜日

「高コストでも脱炭素を」という妄想

「高コストでも脱炭素を」という妄想 コストはかかっても脱炭素を目指すべし―――という意見もよく目や耳にします。いわゆる再生可能エネルギー(ソーラー発電や風力発電)などを推進したい方々が吐く言葉です。はたしてまっとうな意見なのでしょうか? 電力なども含めたモノ(ただし新品 )の値段は、モネの絵や一〇〇カラットのダイヤモンドとか、税率がたいへん高い酒・タバコなど特殊なものは別にして、人件費の比率が過度に大きくない場合、「それをつくるのに使ったエネルギー」にだいたい比例するでしょう。いまの世の中、エネルギーの消費量はCO2排出量にほぼ比例するため、値段イコールCO2排出量だと思っても、さほど的外れではありません。 太陽光発電や風力発電の電力が高いせいで庶民から再エネ促進賦課金を徴収する暴挙も(ウソ12)、バイオ燃料の値段が途方もなく高いのも(ウソ13)、「誕生」の手前で莫大なエネルギーを使い、大量のCO2を排出したせいです。 先ほどのCCSについては経産省が二〇二二年四月二〇日、二〇五〇年の実質ゼロ化(ウソ10)に向けた計画を発表し、それを報じる新聞が、「課題は(二・四兆円の)コスト」と書きました。コスト分のCO2が根元で出てしまうことに、記者氏は気づかないのでしょうか? 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

2022年12月18日日曜日

何もしないのがベスト

何もしないのがベスト 本気でCO2排出を減らしたいなら、経済・産業活動を縮小するしかありません。コロナ禍が全世界のCO2排出量を二〇一九 ⇒ 二〇年に六%も減らしたことは、ホントの章に紹介しました。 それ以前の例だと、不動産取引など縁のない身には意味不明な話でしたが、二〇〇八年にリーマンショックなるものが起き、国際エネルギー機関IEAの統計によれば、翌〇九年にかけ世界のCO2排出量が一・五%ほど減っています。★ 

https://r.qrqrq.com/ANsH1zWN 上記CO2 emissionsのページ 日本だと、二〇一一年の東日本大震災の威力は強く、二〇一三年までの二年間に、CO2排出量が一五%近くも減りました。 経済と環境の両立―――という言葉があります。経済(産業)活動を伸ばしながらも、邪悪な物質CO2の排出を減らそうという発想のようですが、そんな論あれこれを散見するかぎり、どれも「森を見ない」話です。二つの両立などありえません。脳内妄想でしかない「CO2の害」はすっぱりと忘れ、快適な暮らしにつながる経済・産業活動の活性化に努めていただくのが、国民を益する姿勢でしょう。 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)