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2022年11月30日水曜日

追い風に乗る関係者

追い風に乗る関係者 まえがきに述べた事情で知遇をいただいた環境研究者のひとり(故人)が、ハンセン発言のころ公害研究所(現・国立環境研究所)の幹部でした。その先生が一九九〇年代前半のいつか、少人数でやった会食の際、真剣なお顔でこう述懐されたのをよく覚えています。 渡辺君………あれはほんとうにうれしかったよ。業務が先細りだったところ、ものすごい仕事ができたからねぇ。 それはそうでしょう。いま環境省・文科省のような省庁と自治体を含むさまざまな役所が配る「温暖化研究費」は、少なくみても年に数千億円レベルです(予算書の類には読解しにくい費目も多く、正確な数字は不明)。二〇二二年は空疎な「脱炭素」や「カーボンニュートラル」にからむ研究費の公募も増えて、いよいよ活況を呈しているようです。 国連も活気づきました。本書の趣旨に合い、続くウソ9やウソ10につながるポイントだけをざっと紹介しておきます。 IPCCの誕生 ハンセン発言から半年もたたない一九八八年の一一月、国連の二機関、UNEPとWMO(世界気象機関)がIPCC(気候変動に関する政府間パネル)をつくります。三四年後の現在でも気候変動の確かな証拠など存在しないのに、呼び名のとおり「気候変動ありき」の組織でした。また設立趣意書を眺めると、人為的CO2による温暖化を(科学らしくなく)自明の事実とみて、地球温暖化(気候変動)の「度合い」「影響」「対応策」だけを考えるという触れこみの集団です。 そのころCO2は、大半を先進国が出していました。いまダントツの排出量(世界の三〇%近く)を誇る中国も、当時の排出量はほぼ日本と同じです。そこでIPCCの上部組織だった国連は、たぶんこう考えました。CO2を悪者とみて、「悪徳の度合い」に応じたカネを先進国から巻き上げ、途上国に回せば、世界の平等化に役立つぞ……。 つまり、冷戦という東西問題が先細りだから、貧富の差という南北問題へと舵を切ろう―――共産王義のスタンスですね。けっして部外者の妄想ではありません。 IPCC第四次報告書・第三作業部会(対応策)の共同議長、ドイツ・ポツダム気候影響研究所(PIK)のエーデンホーファー氏が、二〇一〇年一一月にこんな発言をしているのです(『不都合』14章)。 俺たちは、温暖化政策で世界の富を再分配し、富裕国から貧困国にお金を流したい。温暖化政策は、……「ふつうの環境問題」とはまったくちがうんだよ〔一部改訳〕。 国連の黒い意図とでも呼びたい発言です。なおPIKの初代所長シェルンフーバー氏は、ローマ教皇の科学顧問でした。だからこそ教皇は「気候変動は危険」側の発言をなさるのでしょう(旭硝子財団は二〇一七年、シェルンフーバー氏にも副賞五〇〇〇万円のブループラネット賞を謹呈)。初期のIPCC幹部だったイギリスのホートン卿が組織の性格を問われて返した言葉「民の心をつかむため、暗い未来を語るんだ」には、新興宗教の香りがします。 IPCCに集う一〇〇〇名どころではない方々の全員が一心同体でもないのでしょうが、少なくとも作品(IPCC報告書)のトーンはそんなものです。 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

2022年11月29日火曜日

ハンセンの爆弾発言―――闇夜の提灯(ちょうちん)

ハンセンの爆弾発言―――闇夜の提灯(ちょうちん) 一九八八年の六月二三日、アメリカ連邦議会上院の公聴会でNASAの研究者ジェームズ・ハンセンが、「人間活動の出す CO2が地球を暖めているのは九九%確実。このままいけば近い将来、地球は破局を迎えてしまう」という趣旨の証言をしました。 おもな根拠は、同年に自身が論文発表していた気候シミュレーションの結果です。一九七〇年あたりのゼロ点からぐんぐん上がり、五〇年後の二〇二〇年には、世界の気温上昇が一・五℃を超す勢いのグラフでした(『神話』4章)。★ https://r.qrqrq.com/6elmL4PD



以後の(むろん当時は見通せていなかった)実測値は、水増しの大本営発表(ウソ1)でさえ〇・八℃、信頼度の高いデータは〇・三~〇・五℃だから(ウソ1)、とんでもない「根拠」だったといえます。けれど「今後五〇年で一・五℃」のパンチは強く、それが世界を迷走させることになりました。 裏話や疑問も含め、周辺のことを少し紹介しておきましょう。議会証言の折りは、上院議員に「同志」がいました。ワースという名の議員はまず過去の気象統計をあたり、猛暑が期待できそうな日を証言日に設定します。しかもその前夜に会議室の窓すべてを開け放ち、当日のエアコンがすぐ効かないようにしました。万事が首尾よく運び、当日は一〇台以上のテレビカメラも入って熱気むんむんの中、額の汗をぬぐいつつ語るハンセン博士の「警告」が、記者たちの心をがっちりとつかんだようです(『不都合』2章)。 やがてハンセンを「地球温暖化問題の父」と崇める空気も生まれたのですが、どうやら象牙の塔がお嫌いな人だったらしく、「温暖化の危機」を訴えるデモを何度もやって、少なくとも三回、警察に逮捕されています。路上で手錠を打たれる彼の写真がネットにあふれるとか、国家公務員なのに解雇されなかったとかの事実は、アメリカ社会のおおらかさを物語るのでしょう。ともあれそんな人物に二〇二〇年、日本の旭硝子財団がブループラネット賞(副賞五〇〇万円)を贈呈しました。 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

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2022年11月28日月曜日

環境の世

環境の世 ② 仕事づくりの時代 関係者の地味な努力が環境をきれいにした結果、ひとつ困ったことが起こります。あちこちの官庁や企業が環境関連の部署(と担当者)をつくり、大学や国の研究所にも、環境を研究する人が増殖しました。そういう人々の仕事がなくなりかけたのです(私が数百名の環境研究者と交流したのはそんな時期。まえがき参照)。 環境関係者も次の仕事がほしい。一九七〇年を起点とみれば歴史がわずか一五年の分野だから、仕事も次々に見つかります。そんなわけで一九八五年ごろから研究者は、地球温暖化、オゾン層破壊、リサイクル、環境ホルモン、ダイオキシン、残留農薬、BSE(牛海綿状脳症)、遺伝子組換え食品……と、新しいテーマを見つけてきました。 うち四つだけ振り返ります。まず環境ホルモンは、一九九八年の六月に各紙が平均二〇本(二〇紙で計四〇〇本!)のホラー記事を書き、やがて数十冊の本も出る勢いでした。NHKスペシャルも二本か三本、立て続けに放映されています。なのに現在、大学生の大半は「環境ホルモン」など知りません。無理やり「ひねり出した」中身ゼロの話だったからです。 ダイオキシン騒ぎでは日本だけが大仰な法律をつくり、環境試料の分析を自治体に義務づけましたが、心配な数値が出たという話は聞きません。非科学のきわみともいえるBSE騒ぎでも、日本だけが「全頭検査」に巨費を投じました。そして四つ目、リサイクルと称して約三〇年前から国民に分別を強いるペットボトルなどプラスチックの大半は、一般ごみと一緒に燃やされてきました(本物のリサイクルには、大量の化石資源を消費するから)。 要するに一九八五年ごろから現在までの環境分野は、「火のないところに煙を立てる」ような時代です。仕事づくりを仕事にする時代ともいえましょうか。 ちなみに、いま流行の語「ゼロエミッション」は一九九四年ごろ、東京にある国連大学の学長だったベルギー人のグンター・パウリ氏がつくりました。彼は「ごみゼロ」の意味で使ったのですが、響きだけは威勢のいい(現実にはありえない)ゼロを、二八年後の温暖化論者がゾンビのように復活させ、「CO2排出ゼロ」の意味で使います。 だいぶ最近のことまで触れてしまいました。「仕事づくりモード」に入った直後、八〇年代の末期に戻りましょう。そのころ突如、アメリカ発の話がひとつ聞こえてきます。環境の関係者も、少し前に紹介した国連の関係者も、狂喜乱舞する朗報でした。 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

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2022年11月27日日曜日

環境関係者の苦境

環境関係者の苦境 公害の世 一九七〇年ごろまでの先進国は、公害の世でした。日本だけでも、明治期に起きた栃木県・足尾銅山の煙害と鉱毒被害(一八九〇年)や愛媛県・別子銅山の煙害(一八九三年)から始まって、戦後の高度成長期には熊本県の水俣病(一九五六年)、三重県の四日市喘息(ぜんそく)(一九六一年 )、富山県・神通川流域のイタイイタイ病(同)、静岡県の田子の浦ヘドロ公害(一九六六年)などが立て続けに起こっています。 工業化や経済成長に忙しく、汚染を気にする余裕などなかったのです。私が山陰の田舎から上京した一九六六年は汚染のピークで、スカッと晴れた日はほとんどなく、多摩川は巨大なドブ川に見え、都心の神田川から悪臭が立ちのぼる……という調子でした。 二〇〇八年の北京オリンピックでは、開催地の大気汚染を日本のメディアが大騒ぎしています。新聞も週刊誌も、中国の環境対策をこぞって非難しました。けれど日本初のオリンピックを開いた一九六四(昭和三九)年の東京は、二〇〇八年の北京に比べ、大気汚染(たとえば二酸化硫黄の濃度)が三倍くらいひどかったのですよ。 環境の世 ① 本気の時代 先進国はようやく一九六〇年代の末に、「俺たちは環境を汚している。これじゃあダメだ」と悟ります。日本は一九七〇年 一一月の臨時国会(公害国会)で一四本もの公害関係法案を可決し、汚染の監視と対策を始めることになりました。同じ年にアメリカは環境保護庁(EPA)を創設します。日本は一九七一年に環境庁(現・環境省)を、ドイツも三年後の一九七四年に環境省をつくりました。時期的に重なる一九七二年には、国連も国連環境計画という組織(本部はケニアのナイロビ)を創設します。 このように先進諸国も国連も、一九七〇年代の初め、本物の環境対策に腰を上げたわけです(なお「国連環境計画」という訳語も迷訳の類。同組織が何かしようと決めたとき、「……計画が計画した」という、珍妙な日本語になってしまうので)。 同じころ、工場の排煙から硫黄分を除く脱硫も始まりました。石炭や石油は太古の生物起源なのでアミノ酸由来の硫黄分を含み、それが燃焼のとき二酸化硫黄(亜硫酸ガス)SO2になる結果、四日市喘息などを起こしたのです。およそ一〇キロメートル四方の森を枯らした足尾銅山の煙害でも、SO2をそのまま吸った植物が枯れました。海外では、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)やアメリカの五大湖周辺など、大工業地帯に近い森が、同じ原因(SO2の直接アタック)で枯れています。先進国の脱硫が十分に進んだ一九八〇年代の中期以降は、木の立ち枯れもほとんど起きていません。 なお一九六〇年代に欧州の誰かが、木の立ち枯れを「酸性雨のせい」と誤解します。単純そうな話だったためたちまち世に広まり、教科書にも載って、メディアも大騒ぎしました。けれど酸性の水を使う栽培実験で木が枯れないとわかったこともあり、二〇年ほど前からメディア報道はありません。誤報だったと知ってはいるが、僕らの辞書には「訂正」も「謝罪」もないんだよ……と当時、某紙の記者氏が冗談っぼくつぶやいて、なるほどと納得でした。 一九七〇年代の初期から約一五年後つまり一九八〇年代の中期に、先進国の環境はずいぶんきれいになりました。以後の三〇以上、空気や水の汚染はほぼ無害レベルのまま推移しています。もちろん、汚染の監視と対策を、関係者が地道に続けてくださるおかげです。子どもに環境を語るなら、あやしい温暖化などではなく、およそ一九七〇年から八五年まで一五年間の苦労と成果こそ教えるべきですよ。 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

ピアノでライブ 本日 R041127 16時より、待ってます

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