何だかんだ言っても、やはりみんな幸福な生活を望んでいるのではないでしょうか。そのために、日々生活し、活動し、出逢いなどなど行っています。日常の生活で感じた事、実際に経験したことなど、徒然のままに、記録してみます。
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2022年10月2日日曜日
欧米崇拝していればいいという空気
欧米崇拝していればいいという空気
私はこの「空気偏重」を、2012年春の北朝鮮ミサイル事件のときにも思いました。
北朝鮮が、人工衛星打ち上げと称した、弾道ミサイルの発射実験は、日本政府をあたふたさせました。自衛隊は、これに対して地対空誘導弾(パック・スリー)を首都圏3か所、沖縄4か所に配備。迎撃ミサイルを搭載したイージス艦も近海に配置しました。
マスコミの論調はおおむね賛成で、日本人の多くが、自衛隊のこの配備を歓迎しました。私はこの「空気」に隔世の感を抱きました。
いまから20年近く前でしょうか。私が日本機械学会の倫理委員をやっているときです。博多で開かれた学会で、軍事研究のことが議題に上りました。
ちょうどその頃、自衛隊員が日本製の機関銃を使用すると発表したのです。機械の学会ですから、日本製の機械は自分たちの守備範囲なのです。で、どんな議論になったのかというと、武器を日本で作るのはけしからん、という意見が多数を占めました。だから、日本機械学会の倫理綱領に「日本で作る機械は平和目的に限る」というような内容の文言を入れようということになったのです。どういうことかというと、「機関銃は日本製だから平和目的に限って使用しろ」ということですね。ほとんどの先生が、賛成でした。この当時、そう いう「空気」だったのです。
私は「それはおかしいんじゃないか」と反論しました。
「例えば、先週、仙台にミサイルが落ちて2000人が死んだ、今週、宇都宮にミサイルを撃たれて2000人死んだ、ということになって、来週は東京に撃つぞと攻めてきた国が発表したとき、われわれはそれに対し、迎撃ミサイルを撃ったり、反撃したりしないんですか? 多分、何かしらの対応をしますよね? きっとミサイルを撃つでしょう。そのとき、アメリカから買ってきたミサイルだったら、OKということにするんですか?日本製のミサイルは平和目的に限るから撃ってはならん、と言うんですか? そんなわけにいきませんよね?」私も若かったので、強硬にまくしたてました。
「平和なときは、平和利用しろと言い、いざ相手から攻撃されたら、軍事利用してもいい、となったら、『平和時の平和主義』で、首尾一貫していないですよね? どうなるのでしょうか」
学会としての一貰性は結局、「日本で作る機械は平和目的に限る」という文言は入らないことになりました。
つまり、このときの日本機械学会の議論も「空気」であり、今回のPACー3の配備賛成もやはり「空気」なのです。
空気によって、ミサイルがOKになったり、NGになったりする。これは考えると恐ろしいことです。空気によって、人の命に関わる「正しさ」がコロコロ変わってしまう、ということなのですから。
この「空気」は、2012年の暮れの北朝鮮ミサイル発射にも色濃く出ました。この事件ついてのNHKの報道を聞いていましたが、本当にビ ックリしました。まさに「真理と正義を愛する」のではなく「強いものに巻かれろ」という内容だったからです。
北朝鮮がミサイルを打ち上げるということが、いかに悪いことで、正義ではないということを、言葉の表現や適当に選択された事実で一所懸命、力説していました。
その報道の中には、「なぜ、アメリカはミサイルを持ち、人類を複数回滅ぼすことができる核爆弾を持っているのに、アメリカが名指して非難している北朝鮮が自衛のためにミサイルを上げるのが悪いのか?」という視点がまったく欠けているのです。
これは中立的な放送を求める放送法第4条、にも明らかに違反していますし、情報としても国民を「北朝鮮憎し」に向かわせる意図を感じました。
この前の大きな戦争は、日本のマスコミが世界の情勢を伝えず、愛国心を煽ったために起こったとも言われています。特に近隣諸国との関係では敵懐心を煽ると人気が出るのですが、それは戦争や紛争の種を作ります。
全国紙と言える大新聞や特に受信料を取っているNHKなどは、まず正確でどちらにも与しない情報を提供し、もし必要なら討論などの場を設けて意見を紹介するのが適当です。これは、真理と正義を愛しているかどうかの「踏み絵」にもなります。
『「正しい」とは何か?』武田邦彦著 小学館より
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2022年10月1日土曜日
10月10日からは、武田邦彦先生から薦められた渡辺正先生の『「気候変動・脱炭素」14のウソ』(丸善出版株式会社)
10月10日からは、武田邦彦先生から薦められた渡辺正先生の『「気候変動・脱炭素」14のウソ』(丸善出版株式会社)を読み込んでいきますので、お楽しみに。
以下は、まえがきから抜粋したものです
人間が出すCO2を悪とみる営みに,日本は2005年から年3~5兆円(国民ひとり3~4万円)も使い,この調子なら2030年まで使い続けます。総額は100兆円を超すでしょう。出所は電気代の上乗せ分と税金だから,読者めいめい,気づかないままもう50万円以上を奪われ,今後も40万円ほど奪われる。合計100万円近くも誰かに貢ぐ……という現実をご承知でしたか?
3人家族のお宅なら,ほぼ250万円ですよ。
その巨費は何をするのか?温暖化を防ぎ,化石資源の消費を減らす—が能書きでした。しかしどちらもいままで完璧な空振りだったし,これからも成功の目はありません。
本書「まえがき」より
渡辺正(わたなべただし)先生
1948年烏取県生まれ。1976年東京大学大学院博士課程修了,工学博士。東京大学名誉教授。
専門分野:電気化学,生体機能化学など。
おもな著訳書
『基礎化学コース霞気化学』編著,丸菩(2001).
『高校で教わりたかった化学』共著日本評論社(2008).
『教養の化学一暮らしのサイエンス』訳,東京化学同人(2011).
『「地球温暖化」神話ー終わりの始まり』丸善出版(2012).
『「地球温暖化」狂騒曲一社会を壊す空騒ぎ』丸善出版(2018).
『「地球温暖化」の不都合な真実』訳, 日本評論社(2019).
『元素創造ー93~118番元素をつくった科学者たち』訳,白揚社(2021)
『アインシュタイン回顧録』訳,筑摩書房(2022).など約200点
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