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2022年10月5日水曜日

あなたの町にも地震は来る

あなたの町にも地震は来る では、次の地震はどこに来るのでしょうか? 答えはわかっています。 「わからない」 これが答えです。こんなふうに言ってもいいかもしれません。「明日にでも来るるかもしれない」 つまり、日本全国、どこにでも来る可能性があるのです。当たり前ですよね? 地震が来る可能性が高い、低い、を議論しても意味がないということです。可能性が低いと言われていたって、地震は来るのですから。 だとすれば、私たちがすることは決まっています。「自分のところに地震が来る」と思って、そのための準備をしておくということですね。具体的には、家の中だけでなく、自分の家のまわりを見ておくことです。自分のうちは高台なのか、それとも低地なのか。近くにビルがあるのか、ないのか。こうしたことを頭に入れておくのです。 津波対策にしてもそうです。 今回の震災で、大きな3階建て以上の鉄筋コンクリートの建物は、津波でも損傷が比較的軽いということがわかりました。木造建築は、どんなに丈夫に建てていたものでもダメでした。 ということは、自分の家や職場の近くに、3階建て以上の鉄筋コンクリートの建物があるかどうか。これが重要になってきます。しかも鍵のかかっていない建物です。こういうところを見つけておいて、いざというときに 逃げる算段を立てておくということですね。 そういう建物がない場合は、「昔からの場所」が逃げ込む先になります。 東日本大震災でも、周囲よりとちょっとだけ小高い丘にあったお宮に逃げ込んだ人が助かりました。周囲の家は全滅でしたが、お宮だけ無事だったんです。これはどういうことかと言いますと、昔から残っているところには、これまで津波が来たことがないということなのです。 昔からある祠(ほこら)、遺跡、こうしたところも大丈夫な可能性が高いでしょう。 名古屋市に、熱田神宮という由緒ある社があります。三種の神器のひとつである草薙剣(くさなぎのつるぎ)、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を祀っているといわれている神社ですね。いまでこそ、市街地の中にありますが、実はこの神社、かつては伊勢湾に 突き出た岬の上にあったんです。開拓が進んだことで、それがわからなくなってしまいました。海の近く、岬の突端ですから、津波の心配があります。しかし、津波で流されたという記録がありません。だから大丈夫、というわけです。 逆に、鎌倉の大仏は、1400年代の終わりに、津波で大仏殿が流されてしまったという記録が残っています。ですから、津波のときにここに逃げ込めばOK、ということにはなりません。「空気」に惑わされずに、自分の住んでいる地域についてもう一度確認してみる。これが唯一の地震津波対策なのです。 『「正しい」とは何か?』武田邦彦著 小学館より

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