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2022年10月17日月曜日

「気候変動」編 ●ウソ1

「気候変動」編 ●ウソ1 物事も人も多面体だ。一方向から見るだけでは全体像が掴めない。 中山七里『死にゆく者の祈り』(新潮文庫、二〇二二) 大衆だますような事実なんてな、んなもん作ろうと思えばいくらでも作れるんよ。 新庄 耕『ニューカルマ』(集英社文庫、二〇一九) ●ウソ1 【事実】 温暖化が話題になって約三〇年のうち、体感さえしにくい〇・二~〇・三℃しか上がっていない。 ドド~~ン‥‥と気味悪い幻聴でも生みそうな、氷河の端が海に崩れ落ちる動画。カラカラに乾いて世界の終末を思わせる、ひび割れた土地。荒れ狂う森林火災。実らなかったトウモロコシを手に、やるせない顔つきの農夫‥‥。 温暖化(気候変動)番組のイントロ部でNHKは、そんな映像を使ってきました。十年一日のしつこさもさることながら、証拠もなく視聴者を脅す姿勢にあきれます。迫力ある映像で勝負するのがテレビの宿命だとはいえ、冒頭に必ず見せる氷河の崩落は、寒冷化の証拠に使うのがぴったりなので(ウソ5)、見るたびに笑うしかありません。 二〇〇六年のNHKスペシャル「気候大異変1・2」をチラ見しました。山火事の頻発、病気の流行、大飢饉‥‥など、「専門家によれば‥‥」と重々しいナレーションをかぶせながら、根拠のあやしい話ばかりです。いわゆる気候シミュレーションの「研究成果」は、アマゾンの緑が増える/減るとか、土の水分が増える/減るとか、正反対の予想も多くてなかなか愉快なのですが(『不都合』11章)、どれも地球温暖化のせいだといわれます。 それなら、「世界の気温はいくら上がってきたか、そして今後どれほど上がりそうか」が注目点ですね。では「世界の気温変化」とは、いったい何をいうのでしょう? また、気温の変化は正しくつかめているのでしょうか? 『「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

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