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2022年10月29日土曜日

クライメートゲート事件

クライメートゲート事件 二〇〇九年の一一月、IPCCが気温グラフ用に使うデータを整える組織のひとつ、英国気象庁(CRU)の(ウソ1)から、関係者(おもにIPCC報告書の執筆者)の交わした電子メール一〇〇〇通以上と文書ファイルが、世界に向けて流出します。 誰かがCRUのコンピュータに侵入したようです。やがて、内部告発をきっかけにアメリカのニクソン大統領が辞任に追いこまれた一九七四年のウォーターゲート事件をもじって、一件はクライメートゲート事件と呼ばれるようになりました。 同事件の最重要ポイントはウソ7の「クライメートゲート事件2」項にゆずり、以下では事件の序曲部分を紹介しましょう(なお同事件のウィキ ペディア記事は「関係者寄り」のトーンが強すぎるため、鵜呑みにしないのがよい)。 序曲が奏でられたのは、事件の二年前。CRUのジョーンズ所長が、都市化効果は「一一〇〇年間で〇・〇五℃未満だから無視できる」という趣旨の論文を、一九九〇年の『ネイチャー』誌に出していました。それに疑問を抱くカナダの統計学者マッキンタイアが二〇〇七年の初め、根拠となる気温データの開示をジョーンズに迫ります。以後、「見せろ」「いやだ」のやりとりが続くなか、おそらくはマッキンタイアと同じ感性の人物がCRUのコンピュータをハッキングし、「内緒話」を白日のもとにさらしたのです(『神話』7章)。 一九九〇年なら都市化はだいぶ進んでいたため、田舎のデータもかなり含む「世界の気温」だったとしても、「一〇〇年間で〇・〇五℃未満」の都市化効果は小さすぎます。関係者にとって「人為的CO2が地球温暖化を起こす」という教義の死守は絶対だから、都市化に注目されたくはなかったのでしょう。 (ブログ作者注: 英国イーストアングリア大学により設置された独立レビュー組織による「クライメートゲート事件」レビュー結果の公表) 『「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)

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