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2026年4月6日月曜日

連載:至誠の覚醒 第二十八話 仙人と革命

連載:至誠の覚醒 第二十八話 仙人と革命 あの時代、大学のキャンパスには独特の空気があった。 学生運動の季節は、少し前に頂点を過ぎていた。しかしその余熱は、まだあちこちに漂っていた。ヘルメットをかぶった学生を見かけることもあった。立て看板が風に揺れていた。機動隊の姿も、珍しくなかった。 筒田先生が、府中で革命を起こす、という話を聞いたことがある。 どういう意味だったのか、正確にはわからない。しかし先生の塾は、確かに何かを変えようとしていた。子どもたちの可能性を、引き出す。学力だけではなく、体力も、胆力も。その志は、革命と呼んでも大げさではなかったかもしれない。 塾の教師団の中に、中核派の学生がいた。 英語科の教師だった。普段の付き合いは普通だった。塾の中では、学生運動の話は一切しなかった。活動の気配も見せなかった。教壇に立てば、ただの教師だった。今から考えると、それが不思議でもあり、当然のことのようでもある。塾には塾の空気があった。筒田先生の場が、そうさせていたのだと思う。 松本深志高校出身の先輩が二人いた。 太田先輩と、中村先輩だ。太田先輩が国語を、中村先輩が数学を教えていた。二人とも、只者ではなかった。特に太田先輩は仙人のような風貌だった。何を考えているのかわからない。しかし話すと、言葉の一つ一つに重みがあった。 松本深志といえば、長野を代表する進学校だ。そこから来た先輩たちは、知性の種類が違った。都会的な賢さではなく、山の中で磨かれたような、静かな知性だった。 私はその先輩たちの背中を見ながら、教師とはどうあるべきかを、少しずつ学んでいった。 言葉で教わったわけではない。ただ、そこにいた。それだけで、何かが伝わった。 (つづく)R080406

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