このブログを検索

2026年4月15日水曜日

第37話 入社式

第37話 入社式 入社式は、広いホールで行われた。 同期が約三百名。みな同じように緊張した顔をして、同じように背筋を伸ばしていた。私だけが、別のことを考えていた。 壇上に、二人の男が並んだ。 一人は社長だった。もう一人は、自動車労連の会長、塩路氏だった。 会社の入社式に、なぜ労組のトップが並ぶのか。しかも、社長より先に話した。新入社員の私には、その意味がわからなかった。 わからないまま、式は終わった。 後になって、少しずつわかってきた。塩路氏率いる労組は、会社の意思決定に深く食い込んでいた。それとは別に、村山工場には全金プリンス労組という急進的な組合が残っていた。旧プリンス自動車から引き継いだ、左派系の流れだった。 日産には、二種類の労組問題があった。 壇上に社長と並んだ塩路氏の姿が、その入り口だった。新入社員の私には、まだ何も見えていなかった。ただ、違和感だけが、静かに残った。 (つづく)R080415

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【無料】牧正人史式 姓名科学 解析システム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #牧正人史 #マシレ予測 #姓名科学

0 件のコメント:

コメントを投稿