
たとえば、ある道幅が広い道路で、「制限速度は50キロになっているけれど、60キロで走っても危なくないな」と多くの利用者がそう思っていたとしても、警察としては制限速度が50キロになっている限りは50キロをオーバーすると検挙します。しかし、50キロをオーバーしなければ検挙しない。これが基本です。 新型コロナの流行によって「マスクを着用することを義務付ける」ということであれば、国会で決めることができます。もしくは、地方自治体が条例をつくることもできたでしょう。 健康上の理由などから一律での着用は無理であっても「医師の許可などがあれば着けなくてもいい」と一条付け加えておいて、許可証のようなものを持っていればマスクを着けなくてもいいとするなど、やり方はいろいろあります。 しかし、現実にはそんな法律も条令もありません。それなのに警察という公権力が 取り締まりとまではいわないにせよ、マスク着用を強制するような動きをしたことを私は恐ろしいことだと危惧します。少なくとも私が戦後の日本社会を見てきたなかで、こういったことはありませんでした。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 R060303 P33
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