
「石油枯渇説」が提起されることになった直接的なきっかけはメジャーと呼ばれる国際石油資本にあります。いわゆる「国際資本家」です。 当時は英米が中心となって中東の原油利権のほとんどを持っていました。しかし原油は非常に安くて、一樽を意味するバレルという単位で計算すると、1バレルはわずか2ドルでした。1バレルはリットルに直すと約160リットルになります。 現在の円ドルレートで言えば、1バレルわずか200円程度。1970年までは、1ドル360円に為替レートは固定されていましたが、それで計算してもバレルは720円でした。 そんな安値では採算はとれたとしてもボロ儲けはできません。これをなんとか儲けにつなげようと考えた国際資本家は、まず10倍の1バレル20ドルまでに上げようとしました。 しかし、原油の値段を10倍も上げるというのは非常に難しいことです。物価というものは一般的には需要を増やすことで上がっていきます。 自動車をたくさん走らせるとか、みんなに暖房器をたくさんつけてもらい需要が増え、供給が追い付かないから値段が上がっていくとなるのが普通なのですが、世界的な需要を急激に増やすことはなかなかできません。 大きな規模で考えても、景気をよくして工場などの稼働が増え、それで石油の消費量が増えるということぐらいしかありません。 そこで、国際資本家は別の方策を考えました。それこそが「恐怖」で煽るというものです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240229 P24
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