このブログを検索

2025年12月5日金曜日

市町村が住民を騙す「リサイクル率」のトリックについて『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 

市町村が住民を騙す「リサイクル率」のトリックについて 最後に、公的に発表される「リサイクル率」のトリックを示しておきます。 まず、第一に自治体は「リサイクル率」を計算することができません。それは「その市(区・町・村) で何本のペットボトルが売れたのか」がわからないからです。私がリサイクル率を出すときに一番、苦労したのはこの数値を調べることでした。廃棄物は1カ所に集められますから、その数はわかるのですが、販売される方は、 スーパーやコンビニをしらみつぶしに調べないとわからないので、「自治体は市民がどのぐらい捨てたか」は分からないことになります。 そして、自治体が回収したペットボトルを業者に渡すのですが、業者は「商売上の秘密」をたてに、何をどれだけ作ったかを言いませんので、「捨てた量」も「リサイクル製品になった量」も、まして「資源がどのぐらい節約されたか」など全くわからないのです。 私の著作を見て、「本当にリサイクル率は出していないの?」と疑問に思った大学の先生が名古屋市に手紙を出したところ、「市は誠実に回収し、業者に渡しています。業者の誠意を信じています」という回答でした。 もう一つ、リサイクルしていないと、国民が多くの税金を出しているので文句を言いますから、「焼却」を「リサイクル」と呼ぶというとんでもないことをしているのです。 だから、焼却してもリサイクルになるので、数字だけを見るとリサイクルしているように見えますが、実際には燃やしているのです。 こんなトリックは世界でも日本だけで、ヨーロッパでは「焼却をリサイクルに入れるようなトリックをしてはいけない」と指令を出しています。 日本人は誠意を失ったものです。 まとめますと、リサイクルで使っている税金は自治体の収集費用だけで年間4300億円。このほかに補助金や管理費などを入れると、国民(納税者)一人あたり1年に1万円も払っています。余計にお金がかかるということは、石油や資源を使っているからです。 なんで、あなたは「環境を汚すため」に1万円も税金を払っているのですか? 私たちはそろそろ本当の事に目覚め、ものを大切にする心をもって、ペットボトルを5回繰り返して使い、捨てるときには「ありがとう。仕方がないから捨てるよ」と言って捨ててください。私も過ってお茶碗を割ったときには、割れたお茶碗に手を合わせて、捨てます。 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20251205

武田邦彦先生著作物取り扱い店

0 件のコメント:

コメントを投稿