
みなさんの日常的なもので言えば、たとえばラーメンの袋や醤油の小袋などのビニールの袋に包まれたものを手で割こうとするときに、「ノッチ」というVの字型の傷が入っています。そのノッチのあるところからは容易に袋を開けられますが、そういうものが何もない平らなところから開けようと思っても伸びてしまってなかなか開けられません。 地震の原理はこれと同じです。モノが破壊されるときには力の大きさと傷の大きさの2つがかかわってきます。破壊のエネルギーと傷の曲率半径、簡単に言えば「ひずみの大きさ」と「傷の大きさ」で決まるということです。 地殻に溜まったエネルギーと、地殻にできた傷の両方を正確に計測できるのであれば地震予知も可能になるでしょう。 しかし現状をみると、「エネルギーが溜まっている」と言われる東海地方では大地震が起こらず、東日本大震災や熊本など内陸の直下型地震が起きたりしているところをみると、地震学は到底予知できるレベルまではいっていないと考えられるのです。 『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060530 P075
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