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2024年8月20日火曜日

二十五 平和な時代のことば

二十五 平和な時代のことば 戦乱の世に戦乱の世らしい勇ましいことばを用い、平和な世には平和な世にふさわしい、やさしいことばを用いるのは武士ではない。武士にとって大切な のは論理的一貫性であって乱世には行動によって勇気をあらわし、治世にはことばによって勇気をあらわさなければならない。これは第二十一項と同様の、人間の言動が人間の内心を規制するという考えの根本である。 「武士は当座の一言が大事なり。ただこの一言にて武勇顕はるるなり。即ち治世に勇を顕はすは詞なり。乱世にも 一言にて剛臆見ゆと見えたり。この一言が心の花なり。口にては云はれぬものなり。」(聞書第一 一四八頁) 『葉隠入門』三島由紀夫 (新潮文庫)   20240820  P66

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